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【7月29日~31日セ・パ第29節展望】有原・大谷で挑む好調日本ハム、ソフトバンクに肉薄なるか

2016年7月29日~7月31日までの第29節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/07/29

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<セ・リーグ>

2位・巨人(7勝)―6位・ヤクルト(7勝) 東京ドーム
 
 首位・広島に勝ち越せなかった巨人は、次回の対戦までしっかり勝ち星を重ねておきたい。相手は前節3連敗で最下位に転落したヤクルトだけに、取りこぼしはしたくない。初戦の先発は内海が上がる。26日の先発予定が雨で流れて回ってきた形だが、前回登板の阪神戦では11奪三振を挙げ、らしさが出てくるようになった。今回も続けたいところだ。2戦目は大竹寛、3戦目はマイコラスと予想する。マイコラスは前回登板で今季初勝利。この2戦とも7回1失点の好投と昨季のような調子に戻しつつある。打線は、24日の試合から4番に阿部を据えて戦っていたものの、昨日の試合では完封負けした。1試合に敗れただけで悲観することなく、仕切り直しといきたい。打線は振れていないわけではなく、3番の坂本、4番の阿部はボールをしっかりと見えている。6、7番の起用がカギを握りそうだ。

 ヤクルトは、前節の阪神戦で雄平が負傷離脱。さすがにこれだけ野手陣に離脱者が出ては苦しい。現状をどう打開していくのか。最下位に転落してしまった後だけに、踏ん張りを見せたい。初戦の先発は、デイビーズが上がる。今季2勝だが、前回登板の2日・巨人戦では7回1失点の好投。その良いイメージで巨人と対峙したい。2戦目は復活勝利を挙げた館山で、3戦目山中の予定だ。打線は雄平の故障により、27日の試合から1番だった大引を5、6番に据えた。その結果、1、2番の組み合わせをどう変えてくるかは重要になってくるだろう。思い描いていた打順を組めない苦しさはあるが、1番・大引、2番・坂口の形は崩さないほうがいいのかもしれない。

4位・阪神(7勝)―5位・中日(8勝) 甲子園

 この節をもって甲子園を明け渡す阪神は、3連戦をきっちり勝ちきっておきたいところだ。初戦の先発は藤浪が上がる。現在4連敗中と苦しむ右腕は、体のコンディションも含めて状態が心配される。2戦目岩崎、3戦目はメッセンジャーと勝ち星に恵まれていない投手陣が続くが、チームの連勝に乗れるか。打線は、ここ4試合すべて5点以上を挙げ、上り調子になってきている。1番に高山を戻し、江越、原口らが主軸を務めるなど楽しみな打線になってきた。27日からは「遊撃手・北條」も誕生している。苦しむ投手陣がうまくゲームを作ってくれれば、調子のいい攻撃陣といいゲームが展開できる。

 中日は、前節2連敗のあと、28日の試合は15得点を挙げて大勝した。投打のバランスがうまく取れていないかもしれないが、かみ合うとやはり脅威だ。初戦の先発は、伊藤準が上がる。4月30日以来の先発チャンスで、結果を残すことができるか。かつて「18」を背負った伊藤、今は二軍調整中も好投を見せているルーキー小笠原の存在を刺激にしたい。2戦目はバルデス、3戦目に吉見が戻ることになりそうだ。好不調の波が激しいだけに、ゲームを作っていきたい。打線は、28日に高橋周が4月30日以来の1軍復帰。いきなり4打点の活躍を見せて、チームを活気づかせた。好不調に偏りのある打線ではあるが、高橋が帰ってきたことで、また違った味が出てくるはずだ。

1位・広島(7勝)―3位・DeNA(7勝) マツダスタジアム

 28日の試合で2位・巨人に快勝した広島は、本拠地で3位・DeNAの挑戦を受ける。初戦の先発は13勝目を狙う野村がマウンドに立つ。あわよくば、4月27日以来の完投&完封といきたい。相手先発は5月の月間MVPの石田。6月の月間MVP受賞投手としては負けられないはずだ。4月に対峙したときは、ともに6回4失点で降板しているが今回はいかに。2戦目の黒田は日米通算201勝目なるか。打線は1~3番を完全に固定、チームにいい流れを呼び込んでいる。その中で、日替わりヒーローが生まれている。今節は誰になるのか。6月12日から連敗がないというのも頷ける。後ろから追いかけてくるDeNAをしっかりと叩いておきたい。

 DeNAは4節連続で勝ち越して勢いに乗っている。前日28日の中日戦での大敗はやや心配されるが、首位・広島との3連戦だけに、引きずっていられない。初戦の先発は先に述べたように石田だ。2戦目は井納、3戦目は今永になるだろう。井納は広島戦の今季登板は5戦目になるが、これまでは五分。勝ち越したい。今永は2戦2勝で無失点と相性がいい。打線は、28日こそ止まったものの、全体の調子は悪くない。主軸の筒香、ロペス、倉本の調子が良いのと、梶谷にも少しあたりが出てきた。首位広島との戦い、最低でも勝ち越したい。

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