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由伸巨人2位ターン、2016年前半戦通信簿。世代交代急務もやはり実績組頼みか【死亡遊戯コラム】

主力選手の故障にも見舞われ、苦しい前半戦となった巨人。前半戦を振り返り、後半戦のポイントをあげてみたい。

2016/07/17

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後半戦はようやく先発陣に目途?

【投手 3点】
最大のプラス材料はやはり4年目を迎えたエース菅野の成長だろう。
防御率はセ・リーグで唯一人の1点台となる1.68。投球回119.1回、5完投もリーグトップ。
打線の援護に恵まれずに6勝だが、今季先発した16試合中15試合でクオリティ・スタート(6回3自責点以内)達成と抜群の安定度を見せている。
そしてこの菅野に次ぐ存在が3年目の田口麗斗だ。
昨季は13試合(66.1回)3勝5敗、防御率2.71。今季は前半戦だけで15試合(90.1回)5勝6敗、防御率2.89と順調な成長を見せる高卒3年目サウスポー。
2年目の高木勇人が低迷し、ドラ1桜井俊貴は全く戦力にならず、2軍から抜擢された投手もことごとく炎上する中、20歳の田口がローテの危機を救ってみせた。
ここに来て開幕から出遅れていた内海哲也、大竹寛、マイコラスらがようやく1軍で顔を揃えているだけに後半戦の先発ローテが楽しみだ。
対照的に悩ましいのがクローザー澤村拓一とセットアッパー・マシソンへの依存度があまりに大きいブルペン陣である。
原政権時代の功労者・山口鉄也が36試合で防御率5.52。その代役を期待された田原誠次もチーム最多の39試合に投げながら防御率5.12と悲惨な数字が並んでいる。
春に侍ジャパンにも選出された戸根千明は好不調の波が激しく、プロ4年間で139試合に登板した高木京介は賭博問題で契約解除。
宮國椋丞(27試合、防御率2.18)のように奮闘している若手投手もいるが、後半戦はなんとか山口に代わる左の中継ぎ投手に出てきてほしいところだ。

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