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高校時代三番手投手だった黒田博樹。無名でプロに入団し大活躍した投手たち

日米通算200勝を挙げたカープの黒田博樹。プロ入り後に偉業を達成した投手たち全員が、高校時代から大活躍していたわけではなかった。

2016/07/24

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黒田は高校時代、三番手ピッチャーだった

 23日の阪神戦で史上2人目の日米通算200勝を達成した黒田博樹は、南海ホークス、高橋ユニオンズなどで外野手として活躍した黒田一博の次男。親子二代でレギュラー選手というNPB史上まれな存在だが、高校時代までは決して目立つ存在ではなかった。

 父が興したボーイズリーグ、オール住之江を経て上宮高に入学。当時の上宮高は、4年先輩の元木大介、種田仁らの時代に甲子園で大活躍した有力校だったが、エースはのち日本ハムで外野手として活躍した西浦克拓であり、黒田は三番手投手だった。在校中の上宮高は、甲子園にも出場できず、黒田は無名のまま専修大学に入学。大学で150km/hをマークし「東都最速の男」の異名をとって広島に入団した。

 高校時代無名で、プロ入り後大きく花開いた投手はたくさんいる。

 古くは320勝の小山正明(阪神など、兵庫県立高砂高出身)、276勝の稲尾和久(西鉄など、大分県立別府緑丘高出身)、222勝の村山実(阪神、尼崎商高出身)は、今に至るも甲子園に縁がない無名高の出身だった。

 西武でMVPに輝いた石井丈裕は、早稲田実業高時代は「大ちゃんフィーバー」で全国的な人気者だった荒木大輔(ヤクルト)の控え投手だった。

 広島で先発、リリーフで活躍した紀藤真琴は、中京高時代は「超高校級」と言われた野中徹博(阪急など)の控え投手兼外野手。主にリリーフだった。

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