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【7月11日~13日セ・パ第25節展望】オールスター前最後の3連戦、DeNAと中日、Aクラスを懸けた戦い

2016年7月11日~7月13日までの第25節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/07/11

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<パリーグ>

6位・オリックス(3勝)-2位・日本ハム(6勝) 京セラD大阪

 

 前節、1カ月ぶりとなるカード勝ち越しとなったオリックスは、この勢いを保持して最下位脱出へ勝利を重ねたい。初戦の先発はミッシュが来日初先発を果たす。2月23日に支配下登録。中継ぎで2試合の登板は果たしているが、ファームで先発として調整。チャンスを得た。左腕から制球に定評があり、好調・日本ハム打線を抑えることができるか。2戦目はおそらく西になるだろう。前回登板のソフトバンク戦では8回を零封。2連勝中で調子も上々だ。打線は、前節は糸井が躍動し、チームをけん引した。おそらく、今節は徹底マークを受けるだろう。カギになるのは4番・T-岡田になる。調子を落としていたが、10日の試合で2本の2塁打をマーク。きっかけをつかんでいる。1番の西野の状態が上向き、安達も悪くない。主砲の大事な場面での一発を期待したい。
 
 日本ハムは破竹の14連勝と勢いが止まらない。前節は好調のロッテに3連勝を挙げて、首位ソフトバンクを叩くうえで好位置につけている。初戦の先発は吉川が上がる。先週登板予定だったゲームが流れ6月28日以来の登板になる。対オリックス戦は、今季3勝と相性がいい。なかなか調子が上がらない吉川にとっては、チーム状態と相性の力を借りたいところだ。2戦目はおそらくメンドーサだ。今季オリックス戦は初先発になる。打線は申し分ない。投手として指のマメをつぶした大谷の状態が心配されるが、無理をする必要はない。岡、西川、陽の外野陣が好調。10日の試合では主砲・中田にも適時打が出た。心配はなさそうだ。投手戦、乱打戦、劣勢の試合、どんな試合展開でも勝ちきれる強さが現在はある。オールスター前の最終節をいい形でフィニッシュしたい。

 

5位・西武(6勝1分)―4位・楽天(7勝1分) 西武プリンスドーム

 

 3位争い・CS争いに食い込んでいくためにも、どちらも3連勝を狙いたいだろう。ホームの西武は状態が最悪だ。6月12日以来、カードの勝ち越しがなく、リーグ再開後は先発投手が1勝も挙げていない。投打のバランスがうまくいっていない状況だ。初戦の先発は、エースの岸が上がる。前回登板のロッテ戦では、涌井と投げ合い好投を見せた。勝利は目前に近づいているといえるだろう。岸が先発投手陣の勝利を挙げることで、チームの空気を換えてもらいたいところだ。2戦目のポーリーノはいまだ勝利がないものの、こちらも内容が勝利に近づいてきている。3戦目は高橋光が控え、先発投手陣で3連勝を飾りたい。打線は状態が悪くないわけではないが、うまくつながらない。今までの固定概念を外し、中村、メヒアを5、6番に配して、浅村を4番起用するのも一つの手かもしれない。チーム打率は好調の日本ハムに次いでいる。下位に沈むようなチームではない。
 
 楽天は初戦の先発に5月21日以来となるレイが復帰する。今季は3試合に先発して未勝利だが、戦力になることができるのだろうか。相手先発がエースを立ててくるだけに、序盤からの大量失点は避けたい。2戦目は塩見、3戦目は釜田が濃厚。塩見は前回登板の日本ハム戦では7失点で敗戦投手になった。3戦目の釜田は雨天中止により、登板間隔はあいているが、調子はいいほうだ。初戦を何とか取って、3連勝を狙いたい。打線は、10日の試合は3番に入った今江、5番・銀次が好調。西武戦に強い4番ウィーラーと軸はしっかりしている。岡島、藤田でチャンスメークして確実に得点を挙げたい。下位打線はやや物足りないが、ルーキーのオコエや足立、ケガで離脱中の茂木の穴を争っている遊撃手二人の奮起を期待したい。s

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