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ソフトバンク・サファテ、セーブ数でNPB史上新記録の可能性

現在両リーグトップとなる27セーブを挙げているサファテ。これまでセーブのシーズン記録は岩瀬仁紀(中日)と藤川球児(阪神)が記録した46セーブだが、それを超える可能性が高まっている。

2016/07/17

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岩瀬は40セーブ以上を5度マーク

 7月13日、福岡ソフトバンクホークスのデニス・サファテはQVCマリンの千葉ロッテマリーンズ戦で、1回を投げて無失点。今季、28セーブ目を挙げた。
 このペースで積み重ねると、シーズン終了時点では48セーブに到達する計算となり、これはNPB新記録となる。

 過去に40セーブ以上を挙げたのは、以下の13人。

1. 岩瀬仁紀(中日)2005年 46
1. 藤川球児(阪神)2007年 46
3. 佐々木主浩(横浜)1998年 45
4. 岩瀬仁紀(中日)2007年 43
5. 岩瀬仁紀(中日)2010年 42
5. 西村健太朗(巨人)2013年 42
7. クルーン(巨人)2008年 41
7. 岩瀬仁紀(中日)2009年 41
7. 藤川球児(阪神)2011年 41
7. バーネット(ヤクルト)2015年 41
7. 呉昇桓(阪神)2015年 41
7. サファテ(ソフトバンク)2015年 41
13. 岩瀬仁紀(中日)2006年 40
13. 平野佳寿(オリックス)2014年 40

 セーブ記録は圧倒的にセリーグの選手が上位を占める。パリーグでは40セーブ以上を2度記録した投手はいない。サファテがパリーグ初の投手になりそうな勢いだ。

 サファテは、2001年MLBのドラフト9巡目でミルウォーキー・ブリュワーズに入団。2008年にはオリオールズで57試合に登板し非公式記録ながら15ホールドを挙げるなどMLBでも活躍したが、与四球が多く安定感がなかった。このため2010年はMLBに昇格できず、マイナー暮らしだった。
 しかし2011年に広島に移籍してからは、制球力が急速に向上する。
 9イニングあたりの与四球数は、オリオールズ時代の2008年は7.00だったが、NPB1年目の2011年には2.37、ソフトバンクに移籍した後の2015年には1.95、そして今年は1.32と驚異的な数字になっている。

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