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黒田博樹、日米通算200勝達成。今季中に野茂超え確実で殿堂入りも当確か?

7月23日の阪神戦で黒田博樹は日米通算200勝を達成。通算201勝の野茂に次ぐ2位につけた。

2016/07/23

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大魔神佐々木は日米通算381セーブ

 これ以外にリッチ・ゴセージ(日米通算126勝110敗)など外国籍の投手もいる。
 日米通算は、公式記録ではない。
 しかし、近年、先発投手のローテーションが確立し、登板間隔が広がる中で、NPB投手の通算勝利数は減っている。NPB単独での200勝投手は引退した山本昌以降、しばらく出てきそうにない。

 その上、日本のトップクラスの先発投手は、海外FAやポスティングシステムで、MLBに移籍するケースが増えている。
 野球史上で投手を評価するうえで「日米通算」は、事実上、重要な指標になっている。すでに日米通算201勝の野茂英雄は2014年に野球殿堂入りしている。

 日米通算を考慮されて殿堂入りしたと思われる投手には佐々木主浩もいる。セーブ記録も日米通算で勘案されるようだ。日米通算100セーブ以上の日本国籍の投手は以下の通りだ。

1. 佐々木主浩 381セーブ(M129、N252)

2. 高津臣吾 313セーブ(M27、N286)

3. 小林雅英 234セーブ(M6、N228)

4. 藤川球児 224セーブ(M2、N222)

5. 大塚晶紀 176セーブ(M39、N137)

6. 斎藤 隆 139セーブ(M84、N55)

7. 上原浩治 125セーブ(M92、N33)

8. マイケル中村 105セーブ(M1、N104)

 勝利数もそうだが、単に日米の数字を合算して200、250を超えたというのではなく、NPB、MLB両方で活躍した投手が評価されるということだろう。

 黒田博樹は、NPBでもMLBでもローテーションを維持し、規定投球回数に達し、二けた勝利を挙げてきた。安定感のある投球でチームに貢献してきた。
 恐らくは、今季中に野茂英雄を抜いて日米通算の最多勝投手にもなるだろう。

 気の早い話だが、野茂英雄、佐々木主浩に続いて、日米通算成績で野球殿堂入りする資格があると言えるのではないか。

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