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カープ25年Vへ、過去6度はM1から足踏みなく決定

8月24日に、91年以来のマジックナンバーを点灯させた広島。4日試合終了時点で、M4としている。過去6度の優勝では、マジック1で迎えた日には必ず優勝を決めているが今年はどうか。

2016/09/05

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6度ともマジック1の翌日にはV

 8月24日の読売ジャイアンツ戦で7-3と勝利し、マジックナンバー「20」を点灯させた広島東洋カープ。広島にマジックが点灯するのは、最後にリーグ優勝を果たした1991年以来、25年ぶりのことだ。マジック点灯以降、広島は8試合で7勝をあげるなど好調、一方でマジック対象チームである2位の巨人は、点灯後7試合で6敗を喫するなど絶不調。マジックは順調に減り続けており、4日試合終了時点で、「M4」。最短で7日にも優勝が決まる。

 80、81年の連覇含めて過去6度のリーグ制覇を達成している広島。過去6度の優勝はどのような形で決まったのだろうか。

 初優勝は1975年。中日との激しい首位攻防戦を経て、10月10日にマジック3を点灯10月11日、13日のヤクルト戦で連勝しマジックを1に。翌14日の中日―巨人戦で中日が負ければ優勝決定だったがこの試合に中日が勝利し、優勝は翌日以降に持ち越された。

 広島が勝つか引き分けで優勝という状況で迎えた10月15日の広島―巨人戦。場所は敵地後楽園球場にも関わらず、多くの広島ファンがつめかけた。

 試合は広島のエース・外木場義郎が8回途中まで無失点の力投、打線も5回に1点を先制、1-0のまま試合は終盤まで進んだ。勝負を決めたのは9回、2死1、2塁の場面で広島3番ゲイル・ホプキンスが巨人5番手高橋一三のカーブを捉えライト中段への3ランアーチ。ダメ押しの一発に球場は大歓声に包まれた。最後はストッパー・金城基康が柴田勲をレフトへのフライに打ち取りゲームセット。球団創設26年目で悲願の初優勝を遂げた。

 4年後の1979年は本拠地・広島市民球場で初の胴上げ。6月末まで5割に到達しないなど、出遅れた広島だが、高橋慶彦の33試合連続安打などもあり、着々と順位を上昇。8月中盤には首位に立った。その後も白星を重ね10月4日の試合で広島が勝利、2位大洋が敗れたことによりついにマジックは1に。

 優勝まであと1勝で迎えた本拠地での阪神戦。広島は2回に先制を許すも、6回併殺の間に追いつくと、7回には衣笠祥雄のスクイズで勝ち越し。最後は守護神・江夏豊が抑え4年ぶり2度目の優勝を決めた。日本シリーズでも近鉄を4勝3敗で撃破、球団史上初の日本一に輝いた。特に優勝を決めた第7戦の最終回は、「江夏の21球」とされ、伝説となっている。

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