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【6月10日~12日交流戦第4節展望】ソフトバンク東浜対巨人のエース菅野。阪神、DeNAは連敗ストップなるか

2016年6月10日~12日までの交流戦第4節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/06/10

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復調の兆しが見えている東明は今季2勝目なるか

西武(パ4位)―中日(セ3位) 西武プリンスドーム

 

 交流戦になってから3節連続勝ち越しの西武は打線の調子が止まらない。1番の秋山が好調をキープして、下位から作った好機をしっかり生かせている。前日死球を受けて交代した栗山の状態が危惧されるが、中村、浅村と好調で、マークが削がれた頃に1発の出るメヒア。9番からチャンスメイクする金子侑など打線い切れ目がない。一方投手は、初戦先発がルーキーの多和田だ。いまだ勝ち星がないが、チーム状態を考えるとそろそろ勝利がつきそう。ただ、昨季怪我があったルーキーを中5日で先発させる無茶は今回だけにしてもらいたい。これから10数年、活躍してもらいたい選手だからだ。

 中日は前節を勝ち越したのは大きい。今節では、ジョーダン、大野、吉見の先発が予想される。復帰2戦目となる大野がどのような投球を見せてくれるか。打線は9日の試合前に腰の違和感を訴えた平田の状態が気がかりだが、オリックスのエース・金子を打ち崩しており打線は悪くない。磐石の先発陣で強打の西武打線を最少失点に抑えて、打線は1点多くとって接戦をものにしていきたい。

 

オリックス(パ5位)―DeNA(セ4位) 京セラドーム

 

 エース・金子で落としたオリックスは立て直しを図る。初戦の先発・東明は、前回登板で6回3失点の好投、復調の兆しを見せている。今節で勝ち星をあげて、調子を確かなものにしたい。2戦目の山崎福、近藤一の2人の可能性がある。金子が離脱予定で先発陣が足りていないだけに、そろそろ結果を残したい2人だ。打線は、前節ややあたりが止まっていただけに、ここから一踏ん張り欲しい。中でも逆方向に特大弾を放った中島には注目したい。西野、糸井、T-岡田に絡んでいくと大量点を奪える。

 DeNAは前節、ソフトバンクに3連敗して意気消沈した。昨季の二の舞にならないよう巻き返したいところだ。初戦の先発久保康は前回登板で8回途中まで1失点と好投して勝利を挙げた。ゲームを作れる安定性があり、連敗を止めてもらいたい。2戦目の今永は前節、3回で降板した。今回の登板では彼の真価が試される。打線はロペスの離脱が前節は響いた形だった。4番・筒香はビジターでそれほどいい成績が出ていないが、交流戦での踏ん張りどころかもしれない。パリーグ下位チームとの対戦で勝利を拾いたいところだ。

 

楽天(パ6位)―広島(セ1位) Koboスタジアム宮城

 

 9日試合で若い選手たちが躍動した楽天。早くも将来を見据え出したかのオーダーだが、魅力がないわけではない。1番・岡島、2番・藤田でチャンスメイクする形で得点機を生かしていきたいところだ。左の好打者は他球団と比べても遜色はない。課題となっている右打者の成長を後半戦に向けていきたい。投手陣は前週、好投した3人、塩見、釜田、戸村で臨む予定だ。良い投球を長く続けることが大事で、継続をテーマにしてもらいたい。

 広島は交流戦前半3節をパの上位3チームとの対戦した。その戦いを4勝4敗1分の5分で乗り切ったのは大きい。初戦の先発は黒田が上がる。4戦勝ち星から遠ざかっているが、低めをついた投球で打開してもらいたい。2戦目の岡田は失点の少ない投球を続けている。そろそろ、勝利がついてもおかしくない。3戦目の中村恭は徐々に調子を上げている。打線は相変わらず好調だ。試合数が少ないとはいえ、交流戦首位打者の鈴木の打には注目だろう。1番の田中の調子が少しずつ落ちてきているだけに、鈴木の起用も探りたい。狙うは3連勝。巨人が前節を負け越し、今節はソフトバンクと対戦。今のうちに間を空けておきたい。

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