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新井貴浩の獲得は、『情け』ではない――今、カープが必要としている〝強さ〟とは?

かつてカープの4番に座った新井貴浩がチームに戻ってくる。ファンの中でも賛否両論のある新井の復帰。なぜカープは、一度FA移籍した男を再び獲得したのだろうか?

2014/11/28

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雑観A019

ブーイングを浴びつつ、鯉から虎への移籍を決断

 広島で生まれ育ち、カープの4番も務めた男が、鯉党からブーイングを受けることになろうとは誰が想像しただろうか。

 ドラフト6位でカープに入団し、猛練習と体を張ったプレーでレギュラーポジションを勝ち取った。2005年には43ホーマーを放ち本塁打王にも輝いた。

 新井貴浩は、間違いなく広島の星だった。

 しかし、2007年オフ、涙のFA宣言でカープを去った。「自分を厳しい環境に置く」「挑戦する気持ち」という言葉の一方で、「カープが好きだから」という胸の内も語っていた。

 新天地での活躍は華々しかった。2010年には打率.311、112打点と自己最高の成績を叩きだした。翌2011年は、プロ野球選手会会長として球界全体でのリーダーシップも発揮した。打点王のタイトルも手にした。

 今シーズンこそマウロ・ゴメスの加入や腰痛などもあり、出場機会は減少していたが、まさか自由契約を申し入れカープに復帰するとは、誰が想像できただろうか。

「自由契約という道を選択した時に、まさか、カープから『帰ってこい』と言っていただけるとは想像もしていなかった」とは偽らざる本音であろう。

 しかも、真っ先にエールを送ったのが、かつて涙の別れを告げたカープであった。

 そんな思いに応えない男ではない。彼は、決めた。

「育ててもらったところで燃え尽きよう。もう一回勝負したい。勝負できる環境に身を置きたい」

 ただ、客観的に考えてみると、広島に帰っていいものか悩みもした。

「7年前のことは、僕もハッキリ覚えていますから」

 それでも新井は覚悟を決めた。さまざまな声があるのは承知の上だ。37歳になったベテランは故郷に帰ってきた。

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shiro





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