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来日初勝利、ヘーゲンズを変えた「二つの発見」。カープ優良外国人が見せる高い適応能力

カープのヘーゲンズが7日のベイスターズ戦で来日初勝利をあげた。

2016/05/08

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中継ぎの役割を果たし、勝利に貢献

 クレバーな右腕はいかなる状況も苦にしない。右打者も左打者も、ホームでもビジターでも、イニングまたぎも問題としない。

 冷静なマウンドさばきで低めにボールを集める。自らがやるべきことを積み重ねるうちに、チームに流れを呼び込んでいくのである。

 この日もそうだった。5月7日、マツダスタジアムでのベイスターズ戦、4回までに3点を失った先発の黒田博樹は、その裏のチャンスで代打を送られた。

 5回表、3対3の同点でマウンドに上がった2番手のブレンディン・ヘーゲンズは活発なベイスターズの上位打線をノーヒットに封じ、直後の勝ち越し4連打を呼び込んだ。

 来日初勝利のお立ち台でヘーゲンズはクールに語った。

「言われた時に出るのが中継ぎの仕事。それを今日もやったまでです」

 2009年、ドラフト6巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名されたが、メジャーの舞台は近くはなかった。5年間は、マイナー暮らしが続いた。2014年にメジャーデビューを果たしたものの、2試合に登板したのみだった。

「あの頃は、良い時期と悪い時期が不安定でした。新人時代は誰しもそうでしょうが、私の場合も不安定でした。2013年には、2イニングで10失点ということもありました」

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