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現時点ならマー君の1億5500万ドルを上回る?大谷はいつMLBに来るのか【豊浦彰太郎の MLB on the Web】

日米野球での登板で「潜在力」だけでなく「課題」も見せた大谷翔平だが、メジャーからの評価は高い。入団時に将来の渡米容認を条件としている大谷の「その時」はいつだろうか。

2014/11/20

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日米が、今後の大谷に注目している

 今季、メジャーでは若い有望な投手がヒジの故障によりトミー・ジョン手術(靭帯再生手術)を受けるケースが頻発した。

 まだ体が出来上がっていない若い段階で多くのタマ数を投げることのリスクが、ヒステリックなまでに叫ばれている。
 それゆえ、現時点ではまだ累計の投球回数が多くない大谷は一層魅力的に映るのだろう。
 そうなると、彼の地での関心事は「いつ来るんだ?」ということになる。

In Japanese baseball and American scouting circles, it is widely assumed that Ohtani made a handshake agreement with the Fighters at the time of his signing. He would play for a few seasons, giving Sapporo a superstar to follow in Darvish’s footsteps. In return, the Fighters would not block his future move to MLB.
日本球界やアメリカのスカウトの間では、大谷は入団契約の時点でファイターズと口頭による合意を結んでいることは広く知られている。それは札幌のスーパースター(大谷のこと)にダルビッシュと同様にファイターズで数年活躍してもらい、球団は将来彼がMLBに渡るのを認めるというものだ。

“Handshake agreement”(握手での合意)とは、明文化されていない口頭による合意のことだ。法的には口頭でも契約は成立する。しかし、大谷とファイターズの「口頭合意」は「しかるべき時がくればMLBへ」ということで、「しかるべき時」の判断材料となる具体的な成績や年数が取り決められている訳ではないだろう。

 もちろん大谷の契約内容がどんなものかであるかは知る由もない。ただ、個人的には、日本独特の暗黙の了解や曖昧な定義が実は解釈の相違を生んでおり。それが将来問題となって表面化せねば良いがとは思っている。まあ、これを老婆心というものだろうが。

 いずれにせよ、日米野球ファンは、メジャーで大谷が投げる姿をファンは待ち焦がれているだろう。

出典:”Ohtani biding his time while wowing fans, foes alike”by Anthony DeCimo in MLB.com in Nov.19 2014
 

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