大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » プロ野球最新情報 » 千葉ロッテ » 【4月26日埼玉西武対千葉ロッテ戦、BBC独自採点】マンオブザマッチはナバーロ。味ある鈴木の二ゴロ

【4月26日埼玉西武対千葉ロッテ戦、BBC独自採点】マンオブザマッチはナバーロ。味ある鈴木の二ゴロ

4月26日、埼玉西武対千葉ロッテ戦は5-2で千葉ロッテが勝利を収めた。現地取材に基づき、この試合をベースボールチャンネル独自基準にて採点を行ってみたい。

2016/04/27

text By



採点基準

8  シーズンに1試合あるかないかの活躍
7.5 突き抜けた活躍
7  勝利貢献度上
6.5 勝利貢献度中
6  勝利貢献度小
5.5 活躍した選手
5  可もなく不可もない
4.5 足を引っ張った
4  敗戦につながるミス
3.5 退場など試合を壊す

さらに現地取材の内容を加味します。

 

チーム力の差を感じた試合

 西武対ロッテの4回戦は、ロッテが投・打・走すべてで西武を圧倒して5-2で勝利した。試合は2回裏に西武が不調だった浅村がセンター前適時打を放ち幸先よく1点を先制。西武の先発野上は序盤から調子よく投げていたが、4回表につかまった。ロッテは先頭の清田がライト前安打で出塁すると、4番のデスパイネがライトスタンドに飛び込む2点本塁打を放った。これで勢いづいたロッテは続く5番の角中がセンター前安打を放つと、6番のナバーロの打球は左中間を真っ二つに破る2塁打。この長打で角中が1塁からホームへ帰ってきた。打球判断、思い切り、意識の高さは好走塁といえる。さらに7番・鈴木の二塁ゴロでナバーロが三塁へ進むと、8番の田村はショート後方へのフライ。センターの秋山も懸命に追いかけたが、捕球態勢の悪いショートの金子がボールをつかむと、三塁走者のナバーロが本塁を陥れた。このシーンは現状のロッテと西武のチーム力を表すかのような、きめ細やかさと緩さが見えたものだった。採点は2点本塁打のデスパイネに高得点を与えたが、走・攻・守すべてで活躍のあったナバーロをマンオブザマッチにした。

<千葉ロッテマリーンズ>
(中)荻野5.5
評 1安打1得点1盗塁。序盤に走者に出てほしかったが、8回のレフトへの適時打は相手にダメージを与えた。また、その出塁で盗塁を成功。相手バッテリーに脅威を与えた。

 

(三)中村5.5
評 1安打のみ。貢献度はむしろ守備面で高かったが、唯一の出塁で盗塁を敢行した。失敗に終わったとはいえ、その姿勢は評価に値する。

 

(右)清田6.0
評 ヒットは1安打のみだが、4回表の攻撃では口火を切るライト前安打。野上の意気を消沈させる痛快なヒット。1安打以上の価値があった。

 

(指)デスパイネ6.5
評 1打席目は四球で歩き、2打席目に決勝打となる2点本塁打。本来はマンオブザマッチでも不思議ではない。それだけレベルの高いパフォーマンスを見せていた

 

(左)角中6.5
評 デスパイネの2点本塁打の後に安打で出塁したのは見事だった。さらには、ナバーロの左中間を破る打球で一気にホームを駆け抜けた。二塁を蹴る時点でホームに還ってくる意思を感じるほどのうまい走塁を見せていた。

 

(二)ナバーロ7.0
評 2回裏、無死二塁から、西武・竹原の打球をファインプレー。2打席目に適時二塁打を放ち、ショートフライで三塁から生還した。9回にも守備で飛び込んで打球を止めるなど、まさに、ナバーロDAYだった。

 

(遊)鈴木6.5
評 2安打1得点と活躍した。ベテランかと思うくらい味のあるプレーを披露した。3回裏、ナバーロを二塁においてのセカンドゴロは隠れた好プレー。貴重な追加点の口火を切ったのも評価を高めた要素だ。

 

(捕)田村5.5
評 バットでは快音は聞かれなかったが、守備面では先発の石川をうまくリードした。特にカーブの使い方がうまく、西武打線を翻弄した。

 

(一) 根元5.5
評 今季初スタメンで、チーム初安打をマークした。抜擢にこたえての鋭い打球はチームが目指す高さを表している。今後も貴重な戦力だ。

 

投手
石川6.5
評 立ち上がりはエンジンのかかりが遅く見えたが、3回以降は手の付けられない投手になった。チェンジアップでカウントを取り、カーブを要所に使うなど、老獪なピッチングだった。

 

内 5.0
評 登板が空いた分、調整が難しかったのか、1失点。点差の少ないケースでは無失点で抑えたい。

 

西野 6.0
評 1安打を浴びたものの、4人で料理。クローザーとしての存在感を見せつけていた。

<途中出場>
岡田――
細谷――

 

伊東監督 6.5
評 采配では特に動くような場面はなかったが、昇格の根元を起用するなど、チームをうまく機能させている。

 

<埼玉西武ライオンズ>
(中)秋山6.0
評 1、4打席できっちりと安打を放った。欲を言えば適時打は欲しかった。チーム状態が悪い中、仕事は果たしている。

 

(三)渡辺5.0
評 1打席目にきっちり送りバントを決めた。しかし、それ以外の打席では音なし。貢献度はなかった。

 

(左)栗山5.0
評 本音を言えば、5.5でもいいくらいだ。凡打内容、打席での内容は素晴らしかった。ただ、結果につながらなかった。

 

(一)メヒア5.0
評 4打席連続本塁打を目指したが、逆に4打数ノーヒット。最後の打席は三遊間の安打性だが、手抜き走塁。前回の1試合3本塁打で勘違いしたか。4.5でもいい。

 

(右)坂田5.5
評 2回にライトへ二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。1日1本は出しているだけに、チャンスでも結果を残せるようになりたい。

 

(指)竹原5.5
評 1安打だが、ナバーロの好捕に遭い不運もあった。貴重なピースとして存在感は示している。

 

(二)浅村6.0
評 先制打を含む2安打1打点。決して好調などではないが、この2安打を復調の兆しにしたいところだ。今日の試合の光といっていい。

 

(捕)炭谷5.5
評 2安打と打では貢献も、リード面では野上が崩れたところを助けてあげてほしい。ハードルは高いが、次に期待だ。

 

(遊)金子5.0
評 2回裏の追加点を狙う場面で失敗。こちらは仕方ないが、次の打席で二飛。守備面ではタッチアップされたのは痛い。

 

投手
野上4.5
評 立ち上がりは今シーズン1番の出来だった。2失点をしてから粘れなかったのが痛い。7回まで投げたことは評価したい。

 

南川5.5
評 プロ初登板で三者凡退。見事なデビュー戦となった。

 

佐藤5.5
評 こちらもデビュー戦。やや緊張の色も見えたが、ピンチで併殺に抑えるなど、落ち着いたマウンドさばきだった。

<途中出場>
上本-
木村昇-

 

田邊監督 5.0
評 2回裏の先制直後、1死1、3塁で金子にスクイズ失敗。前節の彼の打席でのいい流れを切ってしまった。