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パリーグ開幕20試合診断――5球団包囲網を簡単に突破したソフトバンク。対抗馬はロッテ、ナバーロの出来がカギ【小宮山悟の眼】

開幕からはや1カ月。どのチームも、すべての相手チームと一通り以上の対戦を済ませ、20数試合を消化した。各チームによって状況は様々だが、今回は「20試合診断」と題して、気になったチームを紹介したい。(※4月25日現在の順位・成績を基にする)

2016/04/27

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オールスターの頃にはペナントの大勢が決する

 まずはパリーグから。

 開幕前に、私を含めた多くの評論家が優勝と順位予想したソフトバンクが、早くも独走態勢に入りつつある。本当に強い。

 ソフトバンクの選手や関係者、ファンには少し失礼な言い方になるかもしれないが、開幕直後に負けが先行したときは正直、「これで少し面白くなるかもしれない」と思った。

 優勝と予想するチームの調子が上がらずに喜ぶのもおかしな話だ。しかしペナントレースは混戦になればなるほど面白くなる。断トツの戦力を誇るソフトバンクにとっては、良いハンデになるだろうと考えたわけだ。

 ところが、ご存じのようにソフトバンクは他の5球団の包囲網を簡単に突破。8連勝であっという間に首位に躍り出た。その間には、代打吉村が、9回同点3ラン&延長サヨナラ2ランを放つというミラクルな試合もあった。
 こうなったら、もう止まらない。ソフトバンクは今後もハイペースで勝ち星を重ねていくだろう。オールスターゲームのころには、ペナントの行方が大方決まってしまうような可能性も出てきてしまった。

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