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粘り強さが光る梨田楽天。開幕スタートダッシュ成功の要因は2アウトからの得点力

2年連続最下位に沈んだ楽天が、戦前の下馬評を覆し開幕ダッシュに成功した。その強さの秘密は2アウトを取られても打線がつながるところ。データで確認してみた。

2016/04/13

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球団創設以来一番の開幕ダッシュ

 ペナントレースも対戦カードが一回りし、今週から二巡目に突入している。各球団まだ十数試合を消化したばかりだが、開幕ダッシュで早くも明暗分かれる形になった。

 特にパリーグが面白い。開幕前、多くの識者やファンが1位に推したソフトバンクは波に乗れず4位スタートになった。一方、11日まで首位に立っていたのは、なんと楽天。判を押したような最下位予想が多かったが、梨田昌孝新監督の下、下馬評を覆す躍進ぶりをみせ、10日の日本ハム戦ではトミー・ジョン手術からの完全復活を目指す釜田佳直が大谷翔平との投げ合いを1-0で制した。12日ロッテ戦に敗れて2位に後退したが、ここまでの好スタートを切ったことに驚いている野球ファンも多いはずだ。

 イーグルスの14試合消化時の勝率は.615だ。これは日本一の2013年.500を、初のクライマックスシリーズに進んだ2009年.571を上回り、球団記録である。開幕ダッシュに成功し、早くもパリーグの目になろうかというその強さ、いったいどこにあるのだろう?

 まず挙げられるのは先発投手陣の奮闘だ。
 6回以上3自責点以内の時に記録され、先発投手のゲームメイク能力を診るQS率は85.7%。7回以上2自責点以内のHQS率も57.1%と高く、楽天の先発投手は平均7回を投げることができている。先発が終盤までしっかりゲームを作るところが土台になっている。(成績はいずれも12日現在)

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