データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)




【4月12日~14日セ・パ第6節展望】今季初めて勝ち越したDeNAは勢いを持続できるか。岸(西)-和田(ソ)の再戦も注目。

2016年4月12日~14日までの第6節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/04/12

text By

タグ: , ,



sh21wada

<パ・リーグ>
楽天―ロッテ koboスタジアム宮城 12日のみ13時開始

 好調続く楽天がロッテをホームで迎え撃つ。初戦の先発・辛島は前回のオリックス戦では7回0封で初勝利を挙げ、結果を残した。ただ、今季初登板のロッテ戦では6回途中4失点で敗れているだけに、雪辱を期したいところだろう。逆に2戦目の美馬は前々回登板のロッテ戦で完封勝利を挙げるなど2戦2勝と安定感のある投球を見せているが、もともとロッテとの相性は良くないほうだった。今回登板ではどう出るかは注目だ。打線は1番の岡島の調子が良く、中軸も安定感のある打撃を見せている。ゴームズの調子は相変わらずだが、枡田らバックアップメンバーをうまく使いたい。
 対するロッテは前週、リーグの中で唯一6連戦を経験した。その影響があってか前節は2連敗を喫した。3戦目で持ちこたえたが、この粘りを次につなげたい。先発陣は石川が離脱の中、初戦を任される若い二木や合流したばかりのイ・デウンに期待が掛かる。二木は過去2試合とも、5回もたずに降板しているだけに踏ん張りどころだ。中継ぎ陣が安定しているだけに、粘りのピッチングを目指したい。打線は好調をキープしている。岡田、細谷の1、2番が形を作り、清田、デスパイネ、角中の中軸は勝負所をかき分けるのがうまい。6番以降は課題だったが、10日の試合では井口が初スタメンで決勝ホームランを放ち、存在感を見せつけた。先発次第ではあるが、なんとか僅差勝負に持ち込みたい。

西武―ソフトバンク 西武プリンスドーム

 開幕2週目で対決した両チームの再戦は興味深い。西武は連勝がストップしたばかりだが、初戦先発の岸はこれまでの防御率が0.00と調子がいい。そもそも、ソフトバンクとの戦いを想定してきており、満を持してきている。前節の3戦目はいい所なく敗れたが、岸で勝つ戦い方がはっきりしている。投手陣がゲームを作って、チャンスを生かすこれまでの勝ちパターンを踏襲したい。この節は2連戦とあって、投手陣をつぎ込めるため、思い切った采配ができるのも強みだ。打線は、1番の秋山と4番の中村を固定。それ以外は流動的だ。気になるのは2番打者だ。10日は初めてつなぎ型の2番を置いたが、それ以前は栗山、浅村、森と打てる打者を置いて勝ってきただけに、2番打者に誰を持ってくるかも注目したい。
 一方のソフトバンクは前節を2連勝で飾り、力強さが出てきた。この2戦で勝ち星のついていない、初戦先発の和田は是が非でも勝ちたい。岸との投げ合いは否が応でも力が入るだろう。これまでの内容は悪くない。打線は前節の展望で指摘した1番の福田、今宮ら黒子役に徹してきた打者たちに当たりが出てきたのは前向きに捉えたい。西武の勢いはここで止めなければならない。

オリックス―日ハム 京セラドーム大阪

 前節で同一カード2連敗を喫し、窮地に立たされているオリックスは泥沼に足を突っ込んでいる。なかでも、金子、西で連敗したのは痛い。初戦の先発は日本ハムを得意としているディクソン。西の登板を早めて、相性の良いディクソンを立てただけに、ここで踏ん張りたい。2戦目は前回の対戦で勝利している東明が先発する。相手が研究している中で、どれだけのピッチングができるか。3戦目は山﨑福が今季初先発の予定。若い力でチームに活力を与えられるか。打線は全体的に停滞気味だ。テコ入れが必要だろうが、福良監督の采配はいかに?
 日本ハムは、11日にトレードを敢行するなど、チームの空気を変えようとする心意気がうかがえる。野手にけが人が多いことも懸案事項だったのだろう。初戦の先発は前節の序盤で炎上した左腕エース・吉川。ここで好投を見せられないと立場さえ危うくなる。「2年に1回しか活躍できない投手は評価するべきではない」と解説者時代に言っていたのは吉井理人現投手コーチだが、吉川は乗り越えられるだろうか。打線は西川と中田の復調が待たれる。彼らが打ってこそ、ファイターズは強い。

<セ・リーグ>
ヤクルト―巨人 神宮

 開幕と同じカードだが、巡りは前回と異なる。投手陣の苦しいヤクルトは初戦に成瀬が先発。前回は中5日で登板し、ゲームを作ることができなかった。今回は中6日となるだけに、安定したピッチングを見せてほしい。最低でも7回は投げてもらいたい。2戦目は流動的となるが、これといった先発の頭数がそろっていないのが実情だ。打線は、開幕から全試合出塁を続けてきた山田の出塁が10日の試合で止まった。この結果から山田がどうなっていくのか。勝負強い山田なら、乗り切れるはずだが、彼に当たりが止まると昨季のリーグ覇者は泥沼に陥る。
 巨人は前週、阪神戦をホームで負け越すなど、元気がなかった。その中で、前節の中日戦では初戦を落としながら、9日の試合は引き分けに持ち込み、10日の試合は中盤までのつばぜり合いから競り勝ったのは大きい。初戦先発のポレダは前回登板で、6回8失点と課題を残した。初登板は良かっただけに立て直したい。2戦目の菅野は、プロ入り後、神宮でいまだ勝てておらず、課題の戦いとなる。そもそも、ヤクルトを苦手としていたのだが、開幕してから好調なだけに、この勢いに乗って鬼門を乗り越えたい。打線は2番・立岡、3番の坂本が好調を維持しているが、それ以外の打者のあたりが止まっていた。その中で10日の中日戦では1イニング7得点することができたが、これが浮上のきっかけになるのかどうか。これまで6番左翼以外の打線を動かさずにきたが、そろそろテコ入れが必要だ。高橋監督の采配にも注目したい。

広島―中日 呉 マツダスタジアム

 打線が好調な広島と投手陣を中心にディフェンス力が上がってきた中日という構図だ。どちらが自分たちの試合展開に持っていくかが争点になる。前節の阪神戦で接戦を制して2勝1敗と勝ち越した広島には勢いがある。初戦先発には野村があがる。前回登板で今季初勝利を挙げたが、制球はやや甘めだ。打たせて取るタイプだけに、ボールを低めに集めてゴロを多く打たせたい。抑えれば、逆にチームを乗せるリズムのいい投手だけに、攻撃につなげるピッチングを目指したい。打線は切れ目がなく、チーム打率.280は12球団トップだ。上位と中軸が絡み、さらには期待の若手・鈴木が台頭し打線に厚みを加えている。懸案事項は中継ぎ投手陣だが、自信をつかむための過程にあると経験を力に変えたい。
 中日は若松、小熊ら若い投手が自信をつかみかけている。若松は2連勝で勢いに乗り、調子を持続している。前回登板でプロ初完封勝利を挙げた小熊は、続けての好投で信頼を本物にしたいところだ。打線は4番のビシエドまでに得点しないといけない状況だが、少ない好機を生かす中日らしい野球で勝機をつかみたい。広島が打つか、中日が守るか。これだけくっきり戦い方に違いのある両者の戦いを見るのも面白い。

阪神―DeNA 甲子園
 
 今季初めて負け越した阪神と今季初めて勝ち越したDeNAの対決。両者にとって非常に重要な3連戦となる。阪神は前節の広島戦で負け越したが、チームの状態は悪くない。特に10日のゲームでは、両外国人のヘイグ・ゴメスを欠きながら、純国産打線を組んで9回にあわやの場面を作った。なかなか若手にチャンスを与えてこなかった過去の阪神からすると、高山、江越、北条らが躍動する姿は新たな始まりを予感させた。今季だけにとどまらず、未来の阪神は明るい。3連戦の初戦は藤浪が先発。2連勝を挙げ、登板イニング数も稼げる安定のピッチングを続けている。前回は投・打・走で活躍し、チームを引っ張る存在になっていた。まだ勝ち星のない岩田は、そろそろ持ち味のピッチングを見せたいところ。
 DeNAは前節2試合で16得点とこれまでの貧打が解消されつつある。もともとラミレス監督により積極性を求められてきた打線は、ようやく開眼の様相だ。1番の桑原が果敢に向かっていき、石川のバットが振れてきた。3番に入る井手の調子もよく、4番の筒香がどっしりと構え、5番になって調子が出てきたロペスら見通しが明るい。初戦の先発は久保が立つ。山口俊が復帰したおかげで、この2年、阪神戦で負けなしの久保が上がるのは大きい。2戦目はルーキーの今永の予定だ。2戦未勝利だが、ともに7イニングを投げて自責点は4とゲームは作っている。

スポンサードリンク

shiro





@