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「熱く冷静に!」ロッテ高野を変えたJR西日本での2年間。感謝を胸に1日も早く一軍へ【マリーンズ浦和ファーム通信#16】

2015年ドラフト7位でマリーンズへ入団した高野圭佑は、JR西日本時代の2年間が大きなステップになっている。

2016/04/06

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千葉ロッテマリーンズ



かつての職場に飾られるマリーンズの旗

 野球部ではコーチの平松一宏氏との出会いもあった、巨人、中日で通算11勝を挙げるなど活躍をした同社のOBだ。マウンドでカッとなる性格だった高野に口酸っぱく言い続けてくれた。「熱く冷静に!」。熱い気持ちと冷静な思考。それがバランスよく織り交ざった精神状態の時に良い投球ができる。最初は難しかったが、ずっと教え込まれたことでハッキリと理解できるようになった。だから昨年12月、千葉市内で行われたファン向けの新入団選手お披露目会で力強く「熱く冷静に!」を連呼した。その印象は強烈だ。
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「本当に社会人時代の2年間があったから今がある。野球部、そして企画課の皆さんも盛大な送別会をしていただきました。応援してくれていて、気にしてくれている。それを聞いて、とてもうれしかったし、なんとか皆さんの期待に応えないといけないなあといつも思っています。早く一軍に上がって、恩返しがしたい」

 今はイースタンリーグで結果を出す日々。MAX148キロを計測するなど、確実に評価を上げている。ルーキーとして滑り出しは上々だ。

 励みがある。去年までの職場には今、千葉ロッテマリーンズの旗が置かれていると元同僚から伝え聞いた。企画課の仲間たちが高野を応援する気持ちがそこには込められている。その想いは、遠くロッテ浦和球場で汗を流す高野の元にしっかりと届いている。応援してくれる人たちのために、一軍を目指し貪欲な日々を過ごしている。

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