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平田良介は一番凄い外野手? RFから見える外野手の守備力【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。第18回目は、プロ野球選手の守備力についてだ。

2014/11/15

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RFは、野手の守備範囲の広さを示す数値

 野球の記録には「投」「打」「守」の3つがあるが、一番客観的な評価が難しいのが守備だ。
 守備の評価として守備率((守備機会-失策数)÷守備機会)が第一に上げられる。

 グラウンドの状況が悪く、グラブなども粗末だった1950年頃までは、守備率が80%台の野手もいたから、守備の優劣を見る指標として守備率は有効だった。
 しかし近年はイレギュラーの少ないグラウンドで、かつグラブやミットも随分改良されたために、守備率はどのポジションでも95%を上回るのが当たり前になった。

 こうなると、守備率では、野手の優劣はわからない。

 アメリカでは、セイバーメトリクスの一環として、さまざまな指標が考案されたが、その中の一つにRF(レンジ・ファクター)というものがある。
 計算は単純だ。守備機会から失策数を減じた数字を、試合数で割る。

 この数字で、1試合当たりその野手がアウトにした数が出てくる。RFが高い、すなわち守備範囲が広いということになる。
 守備範囲ぎりぎりの打球をエラーすれば守備率は下がるが、無理をせず取りに行かなければ守備率は下がらない。

 冒険をしないベテランが良い数字になる指標だと言われていた。
 しかし本当にチームに貢献する野手は、失策を恐れずきわどい打球にも積極的にトライする野手のはずである。

 RFは、そういう野手の能力=守備範囲の広さ、を表している。

 ただNPBの場合、RFの数値は不完全だ。
 MLBでは、野手の出場記録は投手と同様イニング数のレベルまで記録している。

 A外野手は、この試合で5.2回左翼に守備に就いた、という感じである。

 MLBのRFは、守備機会から失策数を減じた数字を、守備に就いたイニング数で割って9倍する。
 つまり9イニング当たりのアウトにした数だ。
 これなら途中で交代した選手や、途中出場した選手も正確にデータが出る。

 一方、NPBではスタメンで最後まで守った選手も、9回の守りに出ただけの選手も試合出場数は「1」。レギュラーでない選手のRFは正確に出ないことになる。

 また、NPBでは外野手の守備記録を右翼、中堅、左翼の別で記録していない。
 すべて「外野手」ということになる。外野の守備機会は一般に、中堅手、右翼手、左翼手の順に多いとされる。この点でもNPBのデータは不十分だ。

 それでもRFを弾きだしてみると、外野手の意外な能力が見えてくる。

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