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横浜DeNAベイスターズ2016年戦力診断。投打に若手が台頭、1番とロマックの起用法がカギに

ベースボールチャンネルでは、2016年プロ野球開幕に向けて、各球団の補強動向を診断していく。日本一という目標に向かって、効果的な補強を行うことができた球団は?今回は横浜DeNAベイスターズだ。

2016/03/22

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戦力の評価

 戦力的なマイナスがないとはいえ、昨年から課題だったセンターラインの問題は依然として解消されているとは思えない。
 
 センターで起用予定の梶谷隆幸はいいとして、3月8日にラミレス監督が発表した現時点でのベストオーダーでは、二遊間は飛雄馬と倉本寿彦、キャッチャーは戸柱といった具合に、選手の成長と新人に期待せざるを得ないのが現状だ。現在二軍で調整中の石川雄洋が一軍に復帰したとしても長いシーズンを戦う上で、今年もセンターラインが上位進出へのネックになることは想像ができる。
 
 ただ面白い存在になりそうなのが同ベストメンバーで1番サードに指名された白崎浩之だ。脱臼の手術明けでキャンプは二軍スタートとなったが、オープン戦では快音を響かせている。ラミレス監督からは10本塁打、打率.260~.270、50打点を期待されており、もしハマれば復帰待ちの2番梶谷との強力な1、2番が形成されることになる。
 
YB開幕予想
 
 

総合力

 山口俊の開幕戦回避は予想外の出来事だったが、オープン戦を見るかぎり投手陣は新人の今永を加え、十分に先発ローテーションを回せる布陣が揃っている。開幕ローテから外れそうな砂田毅樹、ペトリック、熊原健人、そして三浦大輔は、チームが苦しくなってきたときのバックアップとして備えることになる。
 
 そして中継ぎは復帰待ちのエレラをはじめ、須田幸太、三上朋也、長田秀一郎らがおそらく勝利の方程式に組み込まれ、さらに小杉陽太、平田真吾、福地元春らが安定した力を発揮してくれれば負担が少なく十分に戦える。
 
 抑えはもちろん言うまでもなく山﨑康晃だ。
 
 打線に関して梶谷と石川を欠くオープン戦は、安打は出るものの繋がりが悪く得点力不足が心配のタネ。中でも新外国人のロマックの扱いが難しい。当初はサードを予定していたが、キャンプを見るかぎり安定した守備とは言えず、オープン戦では主にライトを守っている。
 
 戦略的に見て4番・筒香の後ろを打つ右の強打者は必要なところだが、ロマックは現在、選球眼は優れているものの日本のピッチャーに適応するのに苦しんでいる。もちろんロペスを昨年と同じ5番にするというアイディアも当然あるが、そうなると根本的に打線を組み替えなくてはならない。
 
 果たして梶谷が戻ってきても、そのままライトなのか、あるいは白崎を外しサードにするのか。ラミレス監督がどのような判断をするか刮目したい。
 
YBベストメンバー
 
 
開幕オーダー
打順 守備位置 選手
1 (三) 白崎
2 (中) 荒波
3 (一) ロペス
4 (左) 筒香
5 (右) ロマック
6 (遊) 倉本
7 (二) 柴田
8 (捕) 戸柱
 
 
ベストオーダー
打順 守備位置 選手
1 (三) 白崎
2 (中) 梶谷
3 (一) ロペス
4 (左) 筒香
5 (右) ロマック
6 (遊) 飛雄馬
7 (二) 石川
8 (捕) 髙城
 
 
開幕ローテーション
1 井納
2 久保康
3 三嶋
4 今永
5 モスコーソ
6 石田
抑 山﨑
 
 
ベストローテーション
1 山口
2 石田
3 井納
4 久保康
5 モスコーソ
6 今永
抑 山﨑

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