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東北楽天ゴールデンイーグルス、2016補強診断。今江、ゴームズら野手補強も投打に若手の台頭が不可欠

ベースボールチャンネルでは、2016年プロ野球開幕に向けて、各球団の補強動向を診断していく。日本一という目標に向かって、効果的な補強を行うことができた球団は?まずは東北楽天ゴールデンイーグルスだ。

2016/03/13

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即戦力含め野手を積極的に補強。今江やゴームズ、栗原ら実績十分な選手も

 首位から33.5ゲーム差、3位とも15.0を引き離され、2年連続最下位の楽天。その最大原因は、12球団ワーストの得点力だ。
 2013年の日本一から実に165点の減少。チームQS率は前年43.8%から54.5%に上昇し、先発がゲームメイクする試合数は増えたにも関わらず、QS達成時の勝率は逆に.651から.553へと下がった。この投打かみ合わない事実がチーム状況をよく表している。
 
 打線の再構築が最優先課題になった昨オフは、球団も相当の危機感だったことが伺える。ドラフトでは育成含む9人中、オコエ瑠偉、吉持亮汰、茂木栄五郎、足立祐一ら即戦力も多い野手8人を指名すると、FA戦線でもいち早く動きを見せた。
 
 市場に出た千葉ロッテマリーンズ・今江敏晃に解禁初日にラブコール。Aランク選手の獲得は球団史上初になる2年4億円+出来高で契約をまとめると、広島を退団した通算153本塁打の栗原健太も戦列に加え、年末にはメキシカンリーグ二冠王のジャフェット・アマダーと、2月にはメジャー複数球団で「優勝請負人」を務めたジョニー・ゴームズも獲得。ファイティングポーズを作る補強の目途はついた。
 
 嶋基宏や青山浩二、聖澤諒などFA権を取得し、これまでの球団史を紡いできた主力選手の引き留めに成功した点は、チームの一体感を維持するためにも大きいだろう。
 
【2016年シーズン 戦力入れ替え】
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