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ロッテ、ナバーロ逮捕、過去に似た事例も。主力クラスの外国人離脱は大きな痛手

ロッテのナバーロが銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。

2016/02/24

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ナバーロはネルソンと同様のケースに

■マキシモ・ネルソン(中日 投手)

2010年2月26日、那覇空港で手荷物から実弾が見つかり、銃刀法違反で現行犯逮捕された。ネルソンは護身用だったと話し、すぐに釈放されたものの、球団は自主判断により、3カ月の出場停止処分とした。NPBでは5年で15勝21敗1セーブ、防御率2.97。

 今回のナバーロと類似のケースといえるだろう。

■リチャード・デービス(近鉄 内野手、外野手)

1988年6月7日、自宅で大麻不法所持で逮捕される。自宅から大麻と吸引用パイプが見つかり、尿検査でも大麻の成分が検出される。翌日解雇が決定し、国外退去処分に。日本球界から永久追放となった。NPBでは5年117本塁打322打点、打率.331。85年には40本塁打するなど、主軸として活躍していただけに球界に衝撃が走った。ちなみに近鉄がデービスの穴埋めで中日の二軍から獲得したのが、本塁打王を3回獲得したラルフ・ブライアントだった。

■タフィ・ローズ(巨人 外野手)

2004年5月6日、東京港区西麻布路上で駐車禁止の取り締まりを受けた際、アメリカで取得した5年間の国際免許証を提示。日本では国際免許は来日した日から1年、または当該免許証の有効期限のいずれかしか通用しない。期限が切れれば発給を申請しなければならなかった。警視庁は免許の期限切れとして、道路交通法違反で書類送検した。のち不起訴処分。球団は口頭で注意した。NPBでは13年プレーし、464本塁打、1269打点、打率.286。来日9年目、まさかの出来事だった。

 外国人選手はチームの戦力として期待されている。それだけに突如出場できなくなるのは球団にとって大きな損失だ。ナバーロも、近いうちに処分が発表されることになるだろう。

 常識や法律が異なる外国人選手を獲得するときには、十分な「身体検査」と周到な「マネジメント」が必要なのだ。

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