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すべての数字で他球団の助っ投を圧倒! 日本シリーズに導いたメッセンジャー【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。第16回目は、今季の外国人投手の活躍状況を数値で分析してみた。

2014/11/07

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ソフトバンクを優勝に導いた二人の助っ人投手

 前回はNPBの「外国人野手」の査定をしたが、今週は「外国人投手」について見ていこう。

 NPBで活躍する外国人は圧倒的に打者が多い。

 1950年の2リーグ分裂後、打撃3タイトルを獲得した外国人打者(日系人を除く)は、セパ両リーグ併せて首位打者22人、本塁打王44人、打点王38人の104人に上るが、投手3タイトルは最多勝11人、最優秀防御率5人、最多奪三振5人の21人に過ぎない。

 それでも各球団は毎年多くの外国人投手を獲得する。

 先発、救援で使える投手がいれば、チーム力はぐんとアップするからだ。
 2014年も多くの外国人投手が日本でプレーした。

 パリーグから彼らの成績を見ていこう。一軍の試合に登板した外国人投手一覧だ。SO/BBは奪三振数を四球数で割った数値で、すなわち制球力を表す。

 FIPはセイバーメトリクス系、奪三振、与四球、被本塁打から選出した投手本来の実力を示す数値。3以下ならば優秀な投手と判断できる。青字は規定投球回数未達の選手だ。

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 ご覧の通り18人いる。
 外国人選手は4人までしか出場登録できないが、各球団はそれを超える人数を抱え込み、調子や相性を見ながら選手を入替している。ソフトバンクなどは5人もの外国人投手を使った。

 規定投球回数以上は3人。10勝以上の投手はスタンリッジ1人。10セーブ以上はサファテ、ファルケンボーグの2人だ。
 投球回数が20回以下の投手が4人。ロッテは公式戦に登板した投手はカルロス・ロサの1人だが、グライシンガーも選手登録されていた。こうしてみると好成績を上げた投手は少ないように思える。

 打者と同様マトリックスに外国人投手をマッピングしてみよう。

 スタミナを表す指標である投球回を横軸、投球の「質」を表すFIPを縦軸に置いた。
 優秀な先発投手は右上に、救援投手は左上に上がってくるはずである。そのあたりを点線で囲った。

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 先発投手として質の数字が高かったのはメンドーサ、次にディクソンと続く。スタンリッジはスタミナ面で高数値が出ていた。

 救援投手として結果が出ているのは、サファテ、ファルケンボーグ、ウィリアムスの3人。サファテのFIP1.23はリーグトップクラスだ。

 他の投手は投球回数も少なく、FIPも良くない。左下に集まっている。
 打者と比べて内容的には、あまり芳しくないように思われる。

 ソフトバンクは先発スタンリッジ、救援サファテともにマッピングの位置を見れば、明らかで、助っ人投手が優勝に大きく貢献した。
 その一方で西武やロッテの外国人投手は、残念ながら戦力としては物足りなかった。

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