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顔面死球から復帰のロッテ・肘井、現状打破へ強い決意「生き残るために、怖さを克服する」【マリーンズファーム通信#10】

今季から捕手から外野手に転向する、千葉ロッテの肘井。2年目早々に一軍デビューを果たし、QVCマリンで非凡な打撃センスを見せた。しかしシーズン終盤、二軍の試合で顔面に死球を受けて大けがを負った。その肘井は、今強い気持ちを持って3年目のキャンプを送っている。

2016/02/05

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2年目に訪れた、まさかの試練

 打球がグングンと伸びていく。

 石垣の空の下、肘井竜蔵外野手は気持ち良さそうにボールを弾き返した。石垣島キャンプで行われた全体練習での久々のフリー打撃。そのスイングには迷いが感じられなかった。見守る誰もが安堵の表情を浮かべた。

「絶好調です。本当にいいスイングができている。ただ正直、ちょっと、ビクッと思ってしまう時はあります。特に左投手の時。でもそれは慣れるしかない。乗り越えるしかない。この世界で生き残るためにはやるしかない。弱音は言いません」

 肘井は傷口を撫でながら、強い決意を口にした。
 昨年9月21日、ロッテ浦和球場でのイースタンリーグ・埼玉西武ライオンズ戦。肘井竜蔵捕手は顔面に死球を受けた。バントの構えから向かってくるボールを避けようとしたが逃げ切れず、地面に倒れ込んだ。救急車がグラウンド内まで入り、搬送された。病院に緊急搬送され、診断の結果は鼻骨と篩骨(しこつ)の骨折。絶対安静の大けがだった。

 味わったことがないような痛みと闘いながら1カ月近い、入院生活を余儀なくされ、その間、2度の修復手術を行った。もう野球ができないのではないか。そう思えるほどの闘病生活だった。

「あの瞬間、何とか起き上がって一塁に行こうと思った。けれど、髪の毛を後ろから引っ張られるような感覚で地面から起き上がれなかった。周りの人たちが大騒ぎをしているのがボンヤリと見えて、ああ、これはダメだなあと思いました」

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