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鬼屋敷正人・公文克彦の台頭なるか。原巨人からの脱却のカギを握る若手選手【死亡遊戯コラム】

まもなく春季キャンプがスタートする。新生巨人のカギはやはり次世代の中心選手の出現にある。

2016/01/28

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阿部のバックアップメンバーは?

11年ぶりに原辰徳のいない巨人キャンプが始まろうとしている。
 
由伸監督1年目の最大のテーマは「阿部・山口システム」からの脱却だろう。
原巨人を支え続けた最強の打てるキャッチャー阿部慎之助と史上最高のセットアッパー山口鉄也。
そんな彼らも勤続疲労が顕著で故障や不調に苦しんだ昨シーズン。
阿部は3月で37歳になり、山口も今季33歳。
ここ数年ずっと言われ続けているが、そろそろチーム内に彼らの負担を軽減できる選手の台頭が望まれるところだ。
 
15年の捕手出場数は小林誠司68、相川亮二37、加藤健32、阿部慎之助25、実松一成21。
仮に阿部が一塁と兼任で捕手復帰しても常時出場は難しいだろう。
小林以外は全員35歳以上とベテラン選手が多いチーム事情。
というわけで、キャンプ1軍メンバーの中からひとりの若手捕手に注目したい。
09年ドラフト2位指名、鬼屋敷正人である。
高校時代はスポーツメーカーが実施した筋力テストで、全国5000人の高校球児の総合1位を獲得したほどのフィジカルモンスター。
鬼肩と称される強肩を持ちながら、打撃がウィークポイントと指摘されてきた鬼屋敷だが、昨季2軍の打撃成績が飛躍的に向上。
14年 打率.160 OPS.440から、15年 打率.264 OPS.668と前年より1割以上打率を上げてみせた。
 
「2軍で3割打たないと、1軍に上がれないんです」
以前、インタビューした時に自身の課題についてハッキリと語ってくれた背番号64。
「打者を抑えた時の喜びや面白さにハマってきていて守備が楽しいんですけど、守備は当たり前として打撃を頑張らなきゃいけないと思います」
昨季は春季キャンプで原監督からキャンプMVPに選出されるも1軍出場は0。球団は秋のドラフトで新人捕手を獲得した。
早いもので、もうプロ7年目の25歳を迎えるシーズン。このまま終わるわけにはいかない。
2016年、小林と鬼屋敷が2人揃って1軍ベンチ入りを勝ち取るようなら捕手陣の世代交代も一気に進むだろう。

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