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打線組み替えはチーム不調の表れ? 2015年、8つの打順で先発した楽天・ウィーラー

打順という視点でチームを分析すると、また違った側面が見えてくる。

2016/01/18

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打順が変わるチームはあまり状態が良くない証拠

 そうした選手の資質や調子以上に見えてくるのは「チーム状態」だ。
 打線が不振で勝ち星が上がらないチームは、オーダーを頻繁に変えることが多い。そのため、多くの打順で起用される選手が出てくる。この顔ぶれに優勝チームの所属選手はいない。
 
 野球史家、篠浦孝氏の研究によると、これまで1シーズンで全打順を打った選手は5人いる。
 
・1972年 船田和英(ヤクルト 内野手)
・2003年 堀幸一(ロッテ 内野手)
・2005年 後藤光尊(オリックス 内野手)
・2006年 大松尚逸(ロッテ 外野手)
・2013年 鈴木大地(ロッテ 内野手)
 
 このうち、鈴木大地は全試合出場したうえで、全打順を守っている。
 この中にもリーグ優勝チームはない。
 
 多くの打順を任される選手は守備でも攻撃でも使い勝手が良い選手だが、そういう選手が出てくるチームはあまり状態がよくないと言ってよさそうだ。

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