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イチロー・マートン・秋山翔吾に共通する四球の少なさ。歴代最多安打記録男の特長【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はイチロー、マートン、秋山の歴代最多安打記録保持者についてだ。

2015/12/26

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イチロー、マートンを抜いた秋山

 2015年のNPBは、2人の「トリプル3」に沸いたが、それ以外にも大記録が生まれていた。
 西武、秋山翔吾の「シーズン最多安打」は、「トリプル3」に匹敵する大記録だ。
 1シーズン制になった1939年以降の、NPB最多安打記録ホルダーの推移を見ていこう。

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 1939年、当時19歳だった打撃の神様、川上哲治が作ったシーズン最多安打記録は、小刻みに更新される。しかし1950年、初代ミスター・タイガース藤村富美男が記録した191安打以後、44年間も更新されなかった。
 アンタッチャブルな記録と思われた藤村の記録を破ったのが1994年のイチローだ。
 イチローは200安打を突破した最初の選手となった。
 この記録は16年後の2010年にマートンがさらにイチローの安打数から4本積み上げて更新する。そして今年、秋山翔吾がそのマートンの安打数からさらに2本更新したのだ。

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