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2015年一塁手守備No.1はDeNAのロペス。でもあの偉大な打者はもっとすごかった!?

今季一塁手の中で、ロペスが一番安定した守備を見せたことが数字から明らかになっている。しかし世界の王は、打撃のみならず高い守備力を誇った。

2015/12/12

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打撃だけでなく守備も一番

 現在ソフトバンクの王貞治会長は、誰もが知る世界のホームラン王。本塁打、打点などアンタッチャブルな記録をたくさん持っている偉大な打者であると同時に、実は一塁手としても大変優秀な選手だった。
 現在の基準では考えられないような守備記録をたくさん残している。

1963年 守備機会1598 RF11.41 併殺参加数133
1964年 守備機会1496 RF10.76 併殺参加数144
1962年 守備機会1415 RF10.56 併殺参加数103
1974年 守備機会1409 RF10.84 併殺参加数126
1965年 守備機会1371 RF10.31 併殺参加数108

 王貞治は送球の衝撃を吸収するために捕球の瞬間にミットを引くなど、ファーストミットの使い方が非常に巧みだった。またゴロの処理も俊敏で的確だった。

 巨人の野手は、王貞治が守る一塁には安心して送球することができた。
 打席では相手投手を震え上がらせる最強の打者だったが、守っては投手やすべての野手に安心感を与える“守護神”だったのだ。

 打席でも守備でも頼りになる存在、それが一塁手の理想像だと言ってもよいだろう。

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