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【MLB】知名度は低いが意外な掘り出し物に。ヤクルトからレンジャーズへ移籍のバーネット

14年ぶりのセリーグ制覇に貢献したヤクルトの守護神・バーネットのテキサス・レンジャーズ入りが決まった。来季、ダルビッシュからバーネットへのリレーも見られそうだ。

2015/12/12

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先発では失敗も、ヤクルトの絶対的な守護神へ

 オフシーズンに入り、前田健太のメジャーリーグ移籍に関連する報道が話題となっている。侍JAPANでエースを務めた右腕に対して、メジャー各球団も熱視線を送っている。

 一方で、東京ヤクルトスワローズに6年間在籍し、通算97セーブを挙げたトニー・バーネットが、テキサス・レンジャーズと契約合意に達したと現地のメディアは報じている。

 金額は明らかにされていないが、契約年数は2年(3年目はチームが持つオプション)。今季守護神としてヤクルトの14年ぶりのセリーグ制覇に貢献したバーネットは先月、ポスティングシステムを利用したものの、入札した球団はゼロ。しかし本人の強い意向もあり、アメリカ復帰を模索していた。

 前述の前田健太とは対照的に、アメリカでは全くの無名であるバーネット。
 それもそのはず、バーネットは来日する以前、一度もメジャーリーグに昇格したことがなかったのだ。

 早速、『NBC Sports』の記者、アーロン・グリーマンは、バーネットを下記のように紹介している。

“Tony Barnette was the Diamondbacks’ tenth-round draft pick in 2006, framed out as a prospect, and headed to Japan in 2010 where he developed into an elite reliever.”
トニー・バーネットは2006年にドラフト10巡目に、ダイヤモンドバックスから指名されて入団。有望株としては芽が出なかったが、2010年に日本プロ野球に活躍の場を移し、一流のリリーフ投手へと進化した。

 ドラフト10巡目(全体順位297番目)という指名順位からわかるように、バーネットは決して期待された存在ではなかった。来日後も、1年目は先発投手として失格の烙印を押されている。仕方なくリリーフ投手へと転向した結果、バーネットの才能が開花したのだ。

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