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歴史的貧打に泣いた巨人。40歳由伸監督誕生、阿部に代わるリーダーの台頭を【2015年通信簿】

打線低迷の中、投手陣が踏ん張り何とかリーグ2位をキープした巨人。来季は名将・原監督から若き高橋由伸監督へ指揮官も交代するが、どのような采配を振るうのだろうか。

2015/12/24

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立岡以外は軒並み不振。打線復調がV奪還最大のポイント

【野手1点】
リーグ最低のチーム打率.243、20本塁打以上0名は55年ぶり、2年連続で規定打席到達者の3割打者0名は2リーグ制後球団初。
フランシスコとカステヤーノスの新助っ人コンビは2人合わせてたったの2打点。
とにかく壊滅的と言っても過言ではない歴史的貧打に泣いた巨人打線。
こちらの採点はどう贔屓目に見ても限りなくゼロに近い1点である。
阿部慎之助や長野久義は体調面に不安を抱え、坂本勇人も安定した守備でチームを牽引したものの打撃では精彩を欠いた。
村田修一も極度の打撃不振に陥り、オフには元ロッテのクルーズとメジャー122発男ジョーンズを補強。
こんな時こそ若手の突き上げが欲しいところだが、大田泰示、中井大介、橋本到、藤村大介といった面々もそれぞれ伸び悩み。
唯一の明るい材料は25歳の立岡宗一郎が103安打を放ちトップバッターとして定着したことくらいだろうか。
だが、12月、台湾ウインターリーグに参加したルーキー岡本和真が打率.388、3本塁打、20打点と大活躍。
坂本以来、長期間にわたりレギュラー定着した生え抜き高卒野手が出てきていないチーム事情。
果たして、岡本はその流れを断ち切ることができるだろうか?
最後に代打率.395を誇った高橋由伸が現役引退したが、個人的に「新代打の切り札」として由伸を継承する男・阿部慎之助に期待したい。

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