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「粘る技術」でリーグを代表する遊撃手に。欠点を長所に変えた中島卓也【2015年ブレイク選手・日本ハム】

ファイターズ・中島が7年目にしてフル出場、盗塁王。金子誠の後継者として、リーグを代表する遊撃手の一人に成長した。

2015/12/10

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ファウル打ちの職人芸

 ドラフト5位の無名の内野手、中島卓也が入団7年目にして大輪の花を咲かせた。
 今季の成績は、143試合に出場して打率.264、34盗塁。

 全試合フル出場、盗塁王、そしてベストナイン。今オフにはプレミア12、侍ジャパンのメンバーにも選出された。
 打球が前に飛ばずに心配された非力な若者が、リーグを代表する遊撃手になったのだ。

 持ち前の俊足、堅守以上に、中島の個性となっているのがファウルで粘る技術である。
 2ストライクに追い込まれると、ギリギリまでボールを待ち、上から叩くようにして3塁側にファウルを打つ。

 これはもはや職人芸といっていい。なんでもないファウルでスタンドを沸かせられるのは、中島だけだ。

 599本のファウル、1打席あたりの平均投球数4.35は、いずれも12球団ナンバーワン。中島は相手投手にもっとも嫌われる打者となった。

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