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【MLB】6年8500万ドルが適正?米大手データサイトが前田健太の成績から契約内容を予測

カープ、前田健太のポスティングによるメジャー移籍となるか。球団の決断が注目を集める中、米大手データサイト『Fangraphs』は前田に似たタイプの投手を基に予想成績を算出。6年8500万ドル前後の契約が適正と見ている。

2015/11/27

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6年8500万ドル以上はリスクを考えずに投資する結果に

 一方で過去にメジャー移籍した日本人投手の成績の変化に当てはめて前田健太のメジャーでの数字を予測するとより低いデータが現れているという。

Clay Davenport has translations for the Japanese leagues in 2014, and his MLB equivalent numbers for Maeda are a little depressing: a 4.09 ERA with a 5.5 K/9 and 2.5 BB/9. That would make him more like a younger Yovani Gallardo, who the crowd says will get $56 million over four years.
クレイ・デブンポートの翻訳した2014年NPBの成績を用いると、前田のMLBでの数字は少し憂鬱なものとなる。防御率は4.09、奪三振率5.5、与四球率は2.5だ。これらの数字は(ポーセロやジマーマンより)4年5600万ドルの契約が予想されるヨバニ・ガヤードに近いものだ。

 ガヤードは今季184.1イニングを投げて13勝、防御率3.42と好成績を残しているものの、奪三振121は今季180イニングを超えた49投手の中ではワースト3位。投球内容の悪さから来季の成績は10勝11敗、防御率4.22まで下降すると見られている。4年5600万ドルは確実に超える契約となるだろう前田だけに、このレベルの数字で終われば非難は避けられないだろう。

 こうした複数の分析から記事では前田の契約について以下のように結論付けている。

But if his new American team gives Maeda any more than six years and $85 million, they’ll be paying only for his upside with no reflection of the risk he represents. A better contract would pay him like a Porcello or Gallardo and hope for a Zimmermann.
もし前田が新しく所属することになる球団が彼に6年8500万ドル以上の契約を与えたならば、それはリスクを考えずに前田の成績の上昇余地だけを考えて投資した結果だ。より良い契約はポーセロやガヤード並みの額を払い、ジマーマン並みの成績を期待することだろう。

 獲得球団側からすれば、1年あたり1200~1400万ドルの4~5年契約で先発2番手クラスの成績を残してくれたら大成功と言える。前田は来季何色のユニフォームに袖を通すのか。そしてどれだけの金額を手にするのか。まもなくカープの判断が下される。

出典:How Much Should Teams Spend on Kenta Maeda? By Eno Sarris in Fangraphs on Nov.25

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