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【MLB】メジャー移籍直訴の前田に米も注目「お買い得で、ローテーション3・4番手。ワークホースの働きが期待」

24日、広島の前田健太が球団にポスティングシステムによるメジャー移籍を直訴したニュースはアメリカでも報じられた。米メディアは、前田をどのように評価しているのか。

2015/11/25

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大物投手は高額で手を出せず

 今シーズンオフ、メジャーリーグでは大物先発投手たちがフリーエージェントとなり、彼らの移籍先が注目されている。

 ブルージェイズのデビット・プライスや、ドジャースのザック・グレインキーだ。彼らの実力はメジャートップクラスであり、年齢的にも今まさに脂が乗っている。年平均で言えば、2500万ドル(約30億円)が最低条件となるだろう。しかしながら、グレインキーやプライスという超Aクラスの物件に手を出せるのは、ごく一部の金満球団のみだ。

 そんな状況であるため、プライスやグレインキーに手が出せない球団は、前田のようなやや値段がお手頃のsecond tier pitching market.(2番目グループ、スーパーエースではないものの優秀な選手)を獲得しようと躍起になる。

While he won’t be alternative to free agent aces like David Price and Zack Greinke, Maeda does add some intrigue to the second tier pitching market. MLB teams could see him as a better option than, say, Jeff Samardzija or Wei-Yin Chen.
前田は、フリーエージェントのデビット・プライスや、ザック・グレインキーの代わりを務めることはできないが、2番目グループに所属する選手だ。チームによっては、前田を獲得することが、(フリーエージェントになっている先発投手の)ジェフ・サマージャや、チェン・ウェイン(元中日)を獲得するよりも、良い選択だと考えるだろう。

 多くの球団が前田の能力を高く評価しており、自チームのローテーションに厚みをくわえようと獲得を検討している。もちろん、それはカープがポスティングシステムの申請を行って、はじめて現実味を帯びる。球団の判断に注目が集まる。

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