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石川・館山から、杉浦ら次世代へ――ヤクルト連覇への課題は“先発”の再構築

14年振りの日本一を逃したヤクルト。リリーフ陣は互角以上だったが、先発の差が勝敗をわけたと指摘する野球評論家が多い。

2015/11/03

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先発陣が5回もたず

 14年振りの日本一を逃したヤクルト。5試合戦い、4人の先発投手(石川、小川、杉浦、館山)が誰一人5回を投げ切ることができず、試合を作ることができなかった。

◆ヤクルト先発陣の日本シリーズでの成績
第1戦 石川雅規 35歳 4回 8安打 3失点 投球数80球
第2戦 小川泰弘 25歳 4回2/3 5安打 2失点 投球数98球
第3戦 杉浦稔大 23歳 4回1/3 6安打 4失点 投球数98球
第4戦 館山昌平 34歳 3回 4安打 5失点 投球数69球
第5戦 石川雅規 35歳 4回1/3 5安打 4失点 投球数77球

◆ソフトバンク先発陣の日本シリーズでの成績
第1戦 武田翔太 22歳 9回 4安打 2失点 投球数120球
第2戦 バンデンハーク 30歳 8回 3安打 無失点 投球数109球
第3戦 中田賢一 33歳 4回2/3 4安打 4失点 投球数69球
第4戦 攝津正 33歳 5回0/3 7安打 4失点 投球数104球
第5戦 スタンリッジ 36歳 6回 4安打 無失点 投球数82球

 第3戦こそ山田の3連発などが飛び出し勝利を収めたヤクルトだったが、先発陣が早々と崩れる展開となり、セリーグ打撃部3部門を独占した自慢の打線も、攻撃のリズムをつかめぬままソフトバンクの前に屈した。

 今季のヤクルトは、リリーフ陣の防御率が2.67でリーグ1位。レギュラーシーズン同様に、日本シリーズでも粘りの投球を見せた。

 しかし先発陣だけの防御率を見ると、リーグ5位の3.68の成績(最下位はDeNaの4.00)に終わった。来季36歳になる石川、右肘の怪我から復活した館山の両ベテランに頼りきりでは、リーグ連覇の道は険しくなる。

 先発陣の再構築が来季のヤクルトの課題といえよう。

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