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山田の読みの裏をかいた攝津・細川のバッテリー。2つの見逃し三振がシリーズの分かれ目【野口寿浩の眼】

日本シリーズは、ソフトバンクがヤクルトを4勝1敗で下し、2年連続の日本一に輝いた。ヤフオクドームでの第1戦、第2戦は武田翔太、バンデンハーグの両投手が好投し、ソフトバンクが連勝。神宮球場に場所を移して行われた第3戦は、山田哲人が日本シリーズ初の1試合3本塁打でヤクルトが勝利。しかし、第4戦、第5戦は李大浩らの活躍でソフトバンクが連勝した。勝負の分かれ目はどこにあったのか。解説者の野口寿浩氏に聞いた。

2015/10/30

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工藤監督(ロゴ入り)

ヤクルトの反撃ムードを一気に消した第4戦

 日本シリーズは、ソフトバンクがヤクルトを4勝1敗で下し、2年連続の日本一に輝いた。ヤフオクドームでの第1戦、第2戦は武田翔太、バンデンハーグの両投手が好投し、ソフトバンクが連勝。神宮球場に場所を移して行われた第3戦は、山田哲人が日本シリーズ初の1試合3本塁打でヤクルトが勝利。しかし、第4戦、第5戦は李大浩らの活躍でソフトバンクが連勝した。勝負の分かれ目はどこにあったのか。解説者の野口寿浩氏に聞いた。

 結果的にソフトバンクの圧勝に終わりましたが、ヤクルトも“らしさ”を発揮できたと思います。特に第3戦は、山田、畠山の中軸が活躍し、投手陣もシーズン同様のピッチングを見せた。この試合で流れは明らかにヤクルトに傾きました。その流れを断ち切ったのが、第4戦での攝津正・細川亨バッテリーでした。

 シリーズ前から、この試合は細川がマスクを被ることになっていたと思うのですが、これが最高のタイミングでした。前の試合でヤクルト打線は8得点するなど、自信を取り戻しかけていましたが、攝津・細川バッテリーの配球の前にパニックに陥ってしまった。

 なかでも象徴的だったのが、山田への攻めでした。
 第1打席は四球になりましたが、6球中5球が変化球でした。そして一死一、二塁の場面で迎えた2打席目は、初球こそチェンジアップでしたが、2球目から4球連続してストレート勝負。最後はインコース低めで見逃しの三振に仕留めました。

 そして3打席目は5回の無死一塁の場面でした。この時は、初球からカーブを3球続けて、4球目はシンカー。そして最後は外角低めのストレートで2打席連続見逃しの三振に打ち取りました。2打席目も3打席目も、山田の頭の中には「変化球が来るだろう」という読みがあったはずで、もっとも予想していなかったのがストレートでした。配球はもちろんですが、細川の要求通りに投げ込んだ攝津のコントロールも見事でした。

 もしここで山田に1本出ていたら展開は変わっていたでしょうし、ヤクルトが主導権を握っていたかもしれない。そういう意味で、この2つの見逃し三振がシリーズの分かれ目だったと思います。

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shiro





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