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DeNAラミレス新監督は成功するか? ルーツ、バレンタイン、ヒルマン……インパクトを残す外国人監督

球団初の外国人監督に就任したアレックス・ラミレス氏。ボビー・バレンタインやトレイ・ヒルマンを筆頭に過去には多くの外国人監督たちが、日本野球界に大きなインパクトを与えていった。

2015/10/22

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ベースボールチャンネル編集部



オリックスでは失敗も、メッツをプレーオフへ導いたコリンズ

 昭和に指揮を執った3人の監督では日系2世のウォーリー与那嶺が就任3年目の74年に巨人のV10を阻止し、リーグ優勝を達成。日本語はほとんど話せなかったものの、野球に対する厳しさとグラウンド外での温かさを併せ持ち、星野仙一や権藤博ら多くの野球人から尊敬を集めた。

 指揮した数は少ないが後世に絶大な影響を及ぼしたのが75年広島で指揮を執ったジョー・ルーツ。
 自身は15試合の指揮を執っただけで退団したものの、衣笠祥雄のコンバートや大下剛史の獲得、高橋慶彦のスイッチヒッター転向などオフに断行した数々の改革は、のちの広島黄金期の礎となった。またカープのチームカラーをそれまでの紺色から赤に変え、現代でもチームの代名詞となっている「赤ヘル」を生み出したのもルーツの功績だ。

 日本では成功できなかったテリー・コリンズはオリックス退団後の09年にWBC中国監督に就任、11年からはニューヨーク・メッツの監督を務め、今季はチーム9年ぶりとなる地区優勝に到達。現在もプレーオフを戦っている。

 こうしてみると多くの外国人監督たちがチームに大きなインパクトを与えていったことがわかる。

 日本での現役生活13年は外国人監督ではウォーリーの12年を上回る最長、新人監督ラミレスはどのようなチームを作っていくのだろうか。

 最初の仕事は22日に迫ったドラフト会議となる。

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