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マエケンのポスティングシステムによる移籍の可能性は低い、と予測するアメリカのメディア

MLBウェブ情報マガジン『MLB TRADE RUMOR』によると、マエケンの契約可能の可否について『Hiroshima Carp, Kenta Maeda Undecided On Posting(広島東洋カープ・前田健太のポスティングは、未だ決まらず)』というタイトルで報じている。

2014/10/23

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MLBレベルで今後期待をかけたい先発投手の一人

 広島東洋カープの松田元(はじめ)オーナーは、 エースである前田健太投手のポスティングシステムを通しての移籍は、未だ明確ではないと言及しているようだ。「権利は我々にある(原文:“We have the right”)」と松田オーナーは述べたうえで「行かせてやりたいとは思うが、今年の成績では難しい」(原文:“We would like to let him go, but based on his production this year it will be difficult.”)と話している。

 前田健太投手は去年の時点でカープに、ポスティングシステムによるメジャー挑戦を希望すると伝えているものの、松田オーナーの本意は語られていない。

 今季の成績は11勝9敗、今日のMLBの選手を評価する基準からしてしてみれば、26歳、防御率2.56、7.7三振/9イニングに対し2.0四球/9イニングという数値は、今後メジャーリーグで十分活躍が期待されるスコアであるのは間違いない。しかしながら、これまでの成績を見てみると、2012年に残した防御率1.53という自己最高記録と、今年に打たれたホームラン数の矛盾への疑問は払拭できない。

 ベースボールアメリカのベン・バドラーのスカウトレポートによると、前田健太投手の獲得がメジャー球団にとって魅力的ではあるのは間違いないようだが、先発ローテーション投手として見なされていなく、あくまでもMLBレベルで今後期待をかけたい先発投手の一人として、であるようだ。

 記憶に新しい2013年の、田中将大獲得の際に垣間見たような騒動が前田健太投手にも起こりうるのか。その他諸々のポスティングシステムの新ルールも踏まえ、譲渡金は2000万ドルを上限とされており、この額を払うことをいとわないどのメジャーチームもその選手と交渉が可能だ。
 この新ルール導入によって、広島東洋カープが前田健太投手に最高値を付けて、目ぼしいオファーがなければ取り下げが容易なことから、前田健太投手のポスティングは今のところ現実的ではない。

 以上から、カープのオーナーの松田氏は「まだわからない」とコメントしているが、前田健太投手のポスティングは“今のところなし”(原文では“unlikely,”)という見方が強まっている。