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崖っぷちの巨人、CSで虎にリベンジへ。キーマンは、昨年不在の男たち

10日からセパともにクライマックスシリーズファーストステージが始まる。セリーグ2位で終えた巨人は、滑り込みで進出を決めた阪神との対戦。巨人にとって、昨年ファーナルステージで敗れた相手。突破のカギは昨年不在だった選手たちにある。

2015/10/09

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坂本・長野がチームをけん引できるか

野手に目を向けると、今季からトップバッターに定着した立岡宗一郎はCS初出場。
さらに7月末の左手首骨折以来、2軍調整が続いていた相川亮二が週末の宮崎フェニックスリーグで実戦復帰予定。
昨オフ、ヤクルトからFA移籍してきた巨人1年目の39歳。
得点圏では17打数9安打の打率.529、13打点と無類の勝負強さを誇るオールドルーキーに期待が懸かる。
阪神へのリベンジのカギは、昨年いなかった男たちが握ると言っても過言ではないだろう。

そしてこの戦いの中で、阿部や村田に代わる新たな「チームの土台」となりえる選手は出現するのだろうか。
投手陣と比較すると、世代交代が遅れている巨人野手陣。
ペナントでは杉内や内海が不在でも、高木勇人や田口麗斗がその穴を埋めた。
だが、阿部や村田の代わりとなるような若手野手は見当たらず、不調の彼らを起用し続けるしかなかった。
果たして数年前から伸び悩む坂本や長野が意地を見せ、1年前の雪辱を果たすのか?
いつまでも短期決戦のキーマンが30代中盤の阿部や村田では未来は暗い。

V4を逃し一部2軍選手の野球賭博関与が報じられた巨人、監督交代に助っ人陣の去就で揺れる阪神。
戦いが終わったあとには憂鬱な問題が山積みだ。
こんな時だからこそ、選手にはファンの憂鬱な気持ちを吹き飛ばす熱いプロ野球の試合を見せてほしい。

混乱の中で無様に敗北していくのか?
それとも、この勝利をチーム再建へのきっかけとするのか?

秋の伝統の一戦。
崖っぷちの両チームにとって絶対に負けられない戦いが始まろうとしている。

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