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ソフトバンクの独走を招いた、オリックスの低迷。CSでは日本ハムの番狂わせに期待【小宮山悟の眼】

ペナントレースもいよいよ大詰め。クライマックスシリーズ出場チームが決まり、ポストシーズンへ突入する。その前に簡単にシーズンの振り返りと、クライマックスシリーズの展望に言及したい。まずはパリーグからだ。

2015/10/07

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工藤監督(ロゴ入り)

V候補オリックスの誤算

 6日の楽天対ロッテ戦をもって、レギュラーシーズン全日程を終了した。期待通りの実力を発揮してくれたチーム。思わぬ苦戦を強いられたチーム。各球団の戦いぶりは様々だったが、今回は「期待外れ」に終わったチームの戦いぶりを中心に、セパ両リーグのレギュラーシーズンを簡単に総括してみたい。まずはパリーグから。

 開幕時にこの連載で順位予想を披露させてもらったが、その予想を最も裏切ったチームと言えばオリックスだろう。開幕直後から下位に低迷。今季のパリーグは、9月17日にソフトバンクがリーグ史上最速で優勝を決めたが、他チームがそれほどの独走優勝を許してしまったことに関してオリックスの責任は重い。ソフトバンクとオリックスのマッチレースの展開を予想していただけに、本当に残念だ。

 エース金子の復帰時期、そして復帰後のパフォーマンスなど、私の予想において見積もりを誤った点があることは認める。ただ、成績不振の最大の原因と言えば、間違いなく主力選手に怪我や故障などが重なったための戦力低下が挙げられるだろう。

 怪我や故障に陥ってしまった事情は選手個々によって違うので、その原因を一括りにはできないが、その遠因のひとつには経験不足があるのではないだろうか。

 昨季、優勝まであと一歩という激闘を繰り広げたにもかかわらず、いつもと同じようなオフの過ごし方をしてしまったのではないだろうか。シーズンを通して体が痺れるような試合をする経験がなかったので、自分の肉体にどれだけの疲労が蓄積しているのか分からなかったのではないか。

 つまり、昨季、頑張りすぎたための反動に、どう対処すればいいのか、経験がなかったわけだ。キャンプが始まり、オープン戦が進むにつれ、多くの選手の中に、きっと「何かが違う」という感覚が生まれただろう。選手のほとんどが、今季は、アスリートとして、練習以上に、休息の大切さも実感しているに違いない。

 今季のこの苦い経験は、次に同じように優勝争いを演じた次のシーズンに必ず活かされるだろう。そのチャンスがいつ来るのかは定かではないが、オリックスの選手たちには、プロ野球選手として、貴重な経験ができたと前向きに捉えてもらいたい。

 レギュラーシーズン2位の日本ハムは素晴らしい戦いぶりを見せてくれた。通常のシーズンならば優勝争いに絡んでもおかしくない勝率を残しただけに、大きく引き離された2位という結果は少し気の毒にも感じる。

 それほど今季のソフトバンクは強かった。

 実力のある選手たちは実力通りの力を発揮し、ベンチワークを含め、戦い方に隙がなかった。ただ、10日から始まるクライマックスシリーズでも、日本ハムにまったくチャンスがないかといえば、決してそうだとは思わない。レギュラーシーズンでは、9勝15敗1分と完敗してしまった相手だが、短期決戦で破る方法はある。

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