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和田監督退任。タイガース失速の背景に「生え抜き度の低さ」と関係あり?

一時首位に立っていたタイガースは9月に入り失速。CS進出圏内の3位だが、すでに優勝を逃した責任を取る形で、和田監督の今季限りの退任が発表された。

2015/10/01

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苦しい時期こそ求められる投打の柱の存在

 他球団の主力選手を毎年のようにFAで獲得してきた巨人と阪神は、もっとも生え抜き度が低い。

 今年躍進したヤクルトは、リリーフ陣こそ助っ人に依存しているが、山田哲人を筆頭に川端慎吾、畠山和洋、雄平など生え抜きの働き盛りの野手が実力を発揮している。
 バレンティンが不在でも、生え抜き選手がどんどん成長して、穴を埋めた。

 今年前半戦を首位で折り返したDeNAも筒香嘉智、梶谷隆幸、山崎康晃など若手選手が台頭してきている。
 数年前まで下位に低迷していた広島も丸や菊池、田中、鈴木誠といった野手の生え抜きが才能を開花させて、チーム力がついてきた。

 阪神は生え抜き選手以上に、外国人選手や移籍選手で穴を埋めてきた。しかし外国人選手や、実績のある移籍選手は年齢が高く、活躍できる期間は短い。このために、また次々と補強をしなければならなくなっている。

 特にシーズン終盤の過酷なデッドヒートを迎える秋は、夏場をこえ疲労も随分たまっている。こういうときにベテランのみならず、伸びしろのある柱となれる選手がいるチームのほうが勢いがある。

 阪神はまだポストシーズン進出の可能性が残されているが、チーム編成の見直しをする時期に差し掛かっているのではないだろうか。

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