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真中満監督快挙! ヤクルト2年連続最下位からの優勝、セリーグでは40年振りの下剋上

2015年のセリーグペナントレースは、東京ヤクルトスワローズが制した。

2015/10/03

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セリーグでは1975年の広島以来の下剋上

 満員のホーム・神宮球場で優勝を決めた燕戦士たち――2日、マジックを「1」としていたヤクルトが雄平の右前適時打で阪神に2対1でサヨナラ勝ち。2001年以来、14年ぶり7度目のセリーグ優勝を果たした。

 2013年、2014年と2年連続の最下位だったヤクルト。躍進を遂げた原動力は、トリプルスリーを確定させた山田、首位打者の川端、打点王の畠山を擁する強力打線と、守護神・バーネットを中心とした自慢のリリーフ陣だ。
 さらに、就任1年目の真中満監督が掲げた「自主性」を重んじた野球。選手たちは見事それに応え、最後は、V9以来の4連覇を狙った巨人を振り切った。優勝経験のない選手たちが結実させた、まさに“下剋上”である。

 連続最下位だったチームが優勝するという例は、セリーグでは3年連続の最下位から優勝を果たした1975年の広島東洋カープまでさかのぼる。実に40年振りの快挙である。
 (前年最下位から、翌年の優勝は、1976年の巨人以来)

 パリーグでは、2001年の大阪近鉄バファローズが2年連続最下位から優勝を果たしている。

◆セリーグ

1972~1974年 広島東洋カープ 3年連続最下位

1975年 古葉竹識監督(優勝当時の年齢は39歳)就任1年目
成績 130試合 72勝47敗11分け 勝率.605※2位の中日に4.5ゲーム差を引き離しての優勝

 1975年、守備コーチだった古葉は、ルーツ監督のシーズン途中の辞任に伴い、5月に監督に就任するとチームを初優勝へと導く。その後も1985年まで11シーズン監督を務め、79、80、84年と合わせて4度セリーグを制覇した。

2013~2014年 東京ヤクルトスワローズ 2年連続最下位

2015年 真中満監督(44歳)就任1年目
成績(10月2日試合終了時点) 141試合 75勝64敗2分け 勝率.540※2位の巨人と2.5ゲーム差

 真中監督は2013年にヤクルトの2軍監督としてイースタンリーグで優勝を果たすと、翌年の2014年には、1軍チーフ打撃コーチとして選手を指導。今季から新監督に就任し、大混戦の2015年シーズンを制した。

◆パリーグ

1999~2000年 大阪近鉄バファローズ 2年連続最下位

2001年 梨田昌孝監督(優勝当時の年齢は48歳)就任2年目
成績 140試合 78勝60敗2分け 勝率.565※2位のダイエーに2.5ゲーム差を引き離しての優勝

 2000年、梨田は前年最下位に終わった近鉄の監督に就任。この年も低迷して2年連続最下位となるも、翌年の2001年、球史に残る北川の「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」で劇的勝利。優勝監督となる。
 その後、2004年の球界再編によって、近鉄はオリックスと合併。梨田監督は近鉄バファローズ最後の監督となった。

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