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杉内・内海の穴を埋めた男たち――2015年巨人新ローテでいざV4へ

V4を目指す今季の巨人は特に先発陣の顔ぶれが大きく変わった。これまでチームを支えた両エース左腕が故障や不振で離脱。ローテ崩壊の危機を新加入の投手が救っている。

2015/09/25

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マイコラス・ポレダ・高木勇人がいなければ……

「今を戦えない者に次とか来年とかを言う資格はない」

かつてイタリアサッカー界のレジェンド、ロベルト・バッジョはそう言った。
佳境を迎えるセリーグ優勝争い。
明日じゃなく今日の勝利にすべてを懸けて戦う日々、これぞ毎日が天王山。
首位ヤクルトを2ゲーム差で追いかける2位巨人は、逆転Vへ向けてギリギリで踏みとどまっている。
大型連休から続いた7連戦を4連勝で締め、本拠地東京ドームでは11連勝中。
そんな原巨人をど真ん中で支えているのは、リーグトップのチーム防御率2.81を誇る投手陣である。
22日阪神戦では2年連続の防御率タイトルを狙う菅野智之が7回3安打10Kの無失点投球。
23日には今季対阪神5勝を挙げている虎ハンターことアーロン・ポレダが7回4安打1失点。
そして、24日の広島戦はマイルズ・マイコラスが8回途中まで無失点に抑え、セ外国人投手初の自身10連勝を記録した。

12球団トップタイの6完投をマークするエース菅野に左右の新助っ人ポレダとマイコラス。
いまや彼ら3人が「巨人新三本柱」と言っても過言ではないだろう。
さらにドラフト3位新人では球団初となる規定投球回に到達した高木勇人。
矢沢の永ちゃんファンで知られるハタチのサウスポー田口麗斗らもスタンバイ。
全員、20代。
リーグV3を達成した先発陣とはその顔触れが大きく変わった。

昨年までのローテの柱には、杉内俊哉と内海哲也というダブルエースというべき両左腕が君臨。
12年から14年の三連覇中の2人の投球成績を振り返ってみると、彼らの存在の大きさを痛感する。
3年連続二桁勝利の杉内は74試合(475回1/3)を投げ33勝16敗。
12年最多勝投手の内海は75試合(490回1/3)で35勝21敗。
まさに総年俸9億円の2枚看板としてV3の原動力となった。
それが今季は、杉内が17試合(95回2/3)で6勝、内海はわずか4試合(18回1/3)で1勝のみ。
今そこにある危機。澤村はクローザー転向元年、大竹も不振で2軍暮らし、となると計算できる先発投手は菅野だけ。
そんなローテ崩壊の危機を救ったのは新加入の投手たちだ。

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