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初Vの立役者は整形外科医? カープ・ジョンソン、エルドレッドは先駆者たちに続けるか

カープ逆転Vに向けエルドレッド&ジョンソンら助っ人の活躍は不可欠だ。ホプキンスやライトルら、かつてカープを優勝へと導いた助っ人の系譜に名を刻むか。

2015/09/11

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ベースボールチャンネル編集部



初優勝に貢献したホプキンスの今

 1975年カープの初優勝に大きく貢献したのが主に3番一塁を務めたゲイル・ホプキンス。

1975年入団 360試合 打率.282(1318-372) 69本 229打点 OPS.836

 この年監督に就任したジョー・ルーツに請われて入団。130試合にフル出場し33本塁打91打点の活躍で4番山本、5番衣笠とともにチームを引っ張った。

 特に10月15日に行われた巨人との優勝決定戦、8回1-0で高橋一三から放った3ランアーチはカープの優勝を決定づけた一打として深く人々の記憶に残っている。この年はホプキンスだけでなく山本、衣笠も全試合に出場。クリンナップトリオが休まずプレーし続けたことが激戦のセリーグを勝ち抜けた理由の一つだろう。

 ホプキンスといえば有名なのがその第二の職業だ。
 現役時代から医学部教授の元に通い教えを受けていたホプキンスは、77年に日本を去ると医科大に入学。「与えられた才能を最大限活用すべき」をポリシーに勉強を重ね、43歳の時にカリフォルニア州で開業医となった。
 現在は整形外科医を務める傍ら大学の准教授としても教鞭をとっている。

 ホプキンスと入れ替わるように入団、79年からの連覇に貢献したのがカープ史上最高の助っ人と名高いジム・ライトルだ。

1977年入団 876試合 打率.285(3319-945) 166本 529打点 OPS.816

 77年に入団すると1年目から打率.301、19本塁打と活躍。翌年からは3年連続フル出場、山本・衣笠・水谷実雄らと中軸を務め79年、80年の日本シリーズ連覇に大きく貢献した。80年の日本シリーズでは10安打6打点3本塁打の活躍でシリーズMVPも受賞している。

 カープ在籍6年間で平均25本塁打、1年目以外は23本塁打以上と安定感のあるバッティング。守備では4年連続でダイヤモンドグラブ賞(現在のゴールデングラブ賞)を受賞した。

 これだけの期間、攻守にわたってチームを支え続けた助っ人は他球団を見てもそう多くない。

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