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セパ12球団の開幕投手が発表

3月27日(金)、2015年プロ野球開幕戦の予告先発が発表された。

2015/03/26

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初の開幕投手は、山井・ディクソン・牧田・大谷

3月27日(金)、2015年プロ野球開幕戦の予告先発が発表された。

【セリーグ】
巨人(菅野)vs DeNA(久保)
菅野は2年連続2回目の開幕投手
久保は9年振り2回目の開幕投手

 巨人の先発は2年連続2回目の開幕投手となる菅野。昨年は阪神相手に7回8安打4失点(自責は0)ながら打線が爆発し開幕勝利投手となっている。しかし今年最後に登板した20日のソフトバンクとのオープン戦では3回4失点と不安を残す内容で、オープン戦の成績も2勝2敗で終えている。

 DeNAの先発久保はロッテ時代以来実に9年振り2回目の開幕投手の切符を手に入れた。オープン戦の久保は12日の中日戦、20日の西武戦でそれぞれ5回を無失点の好投を見せている。久保の代名詞と言ってもいいセットポジションからのクイックはさらに磨きがかかっており、機動力を使って攻撃を仕掛けていきたい巨人にとっては脅威だろう。

阪神(メッセンジャー) vs 中日(山井)
メッセンジャーは2年振り2回目の開幕投手
山井はプロ14年目で初の開幕投手

 阪神は和田監督が早くから明言していたメッセンジャーが2年振り2回目の開幕投手となった。外国人が2度目の開幕投手を務めるのは阪神球団史上初。オープン戦は最後に登板した20日のオリックス戦が5回8安打3四球5失点と荒れてしまったが、6日の西武戦は4回、12日のヤクルト戦は5回をそれぞれ無失点で抑えており、1週間の調整がうまくいけば問題はなさそうだ。

 メッセンジャーと同じく昨年の最多勝、そして最多勝率投手、中日の山井はプロ14年目で初の開幕投手となった。オープン戦では8日の楽天戦が3回3失点、14日のソフトバンク戦が5回5失点と打ち込まれていたが、20日の楽天戦で6回2失点の好投を見せたため初の開幕投手という大役を任された。昨年の最多勝を分け合ったメッセンジャーとの直接対決は両チームにとって重要な一戦になりそうだ。

広島(前田) vs ヤクルト(小川)
前田は2年連続5回目の開幕投手
小川は2年連続2回目の開幕投手

 広島はエース前田健太が2年連続5回目の開幕投手に指名された。過去開幕投手を務めた試合は1勝2敗で1試合は勝ち星がついていないがチームは勝利している。しかし初めて開幕投手を務めた2010年以来、先発投手として勝ち星がついていない。オープン戦では20日に行われたソフトバンク戦で5回7失点の大炎上し大きな不安を残した。

 ヤクルトは小川が昨年に続いて2年連続2回目の開幕投手を務める。DeNAが相手だった昨年は快勝し開幕勝利をあげている。しかし、小川もマエケン同様、20日に行われたロッテとのオープン戦で5回7失点の大炎上。開幕に向けた最終登板試合で大炎上した両投手が、1週間でどれだけ調整できたのか。答えは明日あきらかになる。

【パリーグ】

西武(牧田) vs オリックス(ディクソン)
牧田はプロ5年目で初の開幕投手
ディクソンは来日3年目で初の開幕投手

 西武はエース岸が登板回避したことにより、牧田がプロ5年目で初の開幕投手の大役を任された。牧田は岸の登板回避が明らかになった翌日の22日DeNA戦に先発登板。2回を無失点で抑えた。オープン戦の通算防御率は3.12と良かったわけでもないが、昨年のオリックス戦は5試合に登板して2勝1敗、防御率2.89と相性はロッテに続いていいというデータが残っている。

 オリックスも金子千尋の登板回避による繰り上がりで、ディクソンが来日3年目にして初の開幕投手となった。ディクソンは来日以降2年連続で開幕カードの勝利投手となっており、昨年の西武プリンスでの成績も3試合1勝1敗、防御率1.37と好成績をあげている。代役対決となってしまったが、この試合も調整や準備が勝負の分かれ目になりそうだ。

日本ハム(大谷) vs 楽天(則本)
大谷はプロ3年目で初の開幕投手
則本はプロ入りから3年連続3回目の開幕投手

 日本ハムは栗山監督が2月20日という早い段階から公言した大谷がプロ3年目で初の開幕投手。監督が公言してから球団ホームページでも大谷がしばらくトップページを飾り本拠地開幕をアピールしていた。オープン戦は初戦から苦しみ防御率7.36の成績となってしまったが、21日の巨人戦では本来の大谷を取り戻すピッチングを披露し3回を無失点で抑えている。

 楽天は則本がプロ入りから3年連続3回目の開幕投手。昨年は西武の岸とエース対決に相応しい投手戦を制して開幕投手として初勝利をあげた。今年はオープン戦も絶好調で失点を全く与えなかった。則本に続く計算できるピッチャーがいないのが、楽天の大きな悩みなだけに開幕戦は是が非でも負けられないところだろう。

ソフトバンク(攝津) vs ロッテ(涌井)
攝津は4年連続4回目の開幕投手
涌井は3年振り6回目の開幕投手

ソフトバンクは攝津が4年連続4回目の開幕投手。攝津は開幕3連勝中。オープン戦の防御率も2.12と安定しており、ソフトバンク投手陣の要として、エースの座が揺らぐことはなさそうだ。

 ロッテは移籍2年目の涌井が西武時代以来3年振り6回目の開幕投手を務める。涌井が西武時代に務めた開幕投手としての成績は3勝2敗。西武時代の恩師でもある伊東監督の涌井に対する期待は大きい。オープン戦では2勝0敗、防御率は3.21とまずまずの成績だった。20日のヤクルト戦では6回4失点も、無四球と制球が乱れることはなかった。攝津が開幕投手5連勝を飾るのか?涌井のキャリアが上回るのか?日本一対下剋上の福岡決戦に注目したい。