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【MLB】代役・田澤でも守護神の穴を埋められず 上原の離脱でレッドソックスに秋風

上原浩治が右手首の骨折で戦線離脱。本人は今季中の復帰に意欲を示しているが、おそらく難しいだろう。その守護神の代役に田澤純一が指名されたが、初戦でいきなりセーブ失敗。レッドソックスには早くも、秋風が吹き始めている。

2015/08/13

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レッドソックスのブルペンを象徴する事態

In came Junichi Tazawa for the ninth, in place of Boston’s closer Koji Uehara, now out for the year. In came Junichi Tazawa, and away went the lead. The danger cropped up quickly,
9回には田澤がマウンドに上がった。ここは、本来ボストンのクローザーである上原浩治のポジションだ。田澤の登板により、リードは吹き飛んだ。ピンチはあっさり失点につながった。

 田澤は先頭のJT・リアルムートとイチローに連打を浴び、ワイルドピッチでそれぞれ進塁させた後、アデイニイ・エチェバリアにあっさり犠飛を許し同点とされてしまった。彼にとって、今季5度目のブロウセーブ(セーブ失敗)だった。こうなると、流れは完全にマーリンズのもの。延長10回裏にはクレイグ・ブレスロウを投入したが、先頭のディー・ゴードンに三塁打を打たれ、1死後にジャスティン・ボアーにサヨナラ打を献上した。記事では、この展開をこう評し締めくくっている。

It had taken the Marlins seven innings to get the game back in a tie, and just one to turn that tie into a win. Ugly, but not a surprise. That’s how it goes with a bullpen like this.
マーリンズはゲームをタイにするのに7イニングを要したが、そこから勝ち越すには必要だったのはわずか1回だった。これは、ひどい。しかし、驚くには値しない。これこそ、このような(上原を欠く)ブルペンの辿る結末なのだ。

 記者はこの日の敗戦の責任を、セーブに失敗した田澤のみではなく、ブルペン全体の弱体ぶりに帰しているが、上原の不在の穴の大きさを思い知らされる展開だった。

出典 : “Red Sox 4 Marlins 5 : Uehara’s absence felt” @ Over the Monster on SB nation by Ben Buchanan in Aug. 11th 2015

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