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【MLB】打球直撃も25セーブ目の上原浩治 孤軍奮闘する守護神に指揮官「常に素晴らしい投手」

チームの低迷によりセーブ数は少ない上原浩治だが投球内容は抜群だ。直近18登板で失点を喫したのはわずかに1試合のみだ。そんな上原を監督も高く評価している。

2015/08/09

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25セーブ目の登板では、アクシデントも

 現地8月5日のヤンキース戦、1点リードの9回に登板したレッドソックスの上原浩治はピンチを招きながらも後続を断ちきり、これで今シーズン24セーブ目。斎藤隆(元ドジャースら)の84セーブを抜きセーブ数日本人単独2位に浮上した。

 また、現地7日のタイガース戦で9回途中から登板、最後の打者のライナー性の打球が上原の右手首に受けるアクシデントもあったが、見事に25セーブ目をおさえた(幸いに骨には異常がないという)。

 今季はチームの低迷により、セーブ機会にこそ恵まれない上原だが依然投球内容は抜群。『CSNNE.com』は「上原は少ないセーブ機会にも関わらずいまだにシャープだ」と題し、その活躍を紹介している。

There haven’t been nearly as many save opportunities for him to work this season, but Koji Uehara’s numbers remain ridiculously good.
今シーズン、彼の働き場であるセーブ機会はなかなか巡ってこない、しかし上原の数字は途方もなく良いままだ。

 今シーズン、7日の登板前までの状況で43試合に投げて24セーブ、セーブ数では両リーグ11位(アリーグ5位)と伸び悩む上原。それでも投球内容を見ると、43試合に投げて防御率2.23、奪三振率10.5、K/BB5.2、被打率.188と素晴らしい成績を残している。

 上原を含むセーブ数上位11人の中でも被打率はトップ、その他の数字でも防御率5位、奪三振率4位、K/BB3位と全て上位5位以内に入っており、メジャートップのクローザーたちと比較しても遜色ない数字を残していることがわかる。

 特に6月24日以降は、17試合に登板し失点は7月17日のエンゼルス戦(0-0の9回裏マイク・トラウトにサヨナラ被弾)で喫した1点のみ。連続セーブ機会成功も14まで伸ばしている。

 これだけの成績を残している上原のセーブ数が伸び悩んでいるのはひとえにチームの低迷ゆえ。今季はパブロ・サンドバル、ハンリー・ラミレスら大物選手を獲得し開幕前には優勝候補の評判高かったレッドソックスは、結局開幕から投打ともに振るわず。その後も浮上のきっかけをつかむことができず8月7日時点では49勝61敗のア東地区最下位、首位ヤンキースまで13ゲーム差と低迷している。

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