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「真のエースになる過程が楽しみ」田中将大のために”暫定中5日制”を敷いた、指揮官の親心

ヤンキース・田中将大投手の次回登板日が29日(日本時間30日)の敵地レンジャーズ戦に決まった。現在、チームは〝暫定中5日登板〟を実施中だが、指揮官は何より田中への期待感を口にする。

2015/07/28

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”暫定中5日制”の施行に踏み切った指揮官

 ヤンキース・田中将大投手の次回登板日が29日(日本時間30日)の敵地レンジャーズ戦に決まった。

 中4日が濃厚と見られていたが、今回も中5日。決断を下したのは、ジョー・ジラルディ監督だ。指揮官は遠征先のミネアポリスで25日(同26日)、大勢のメディアが取り囲む試合前会見の場において次のように明かした。

「ここまで田中は中5日でいい投球を続けている。彼にとって、この登板間隔は投げやすいペースなのだと思う。もちろん彼が中4日で投げる機会についても我々は熟慮を重ねているところだが、それを今後どうするかについては言えない。ただ我々は彼を守らなければならないのだ。大きな事実として言えるのは、彼は1日余分な休養を手にした時にすごくいいピッチングを見せていることだ。マイケル(ピネダ)、CC(サバシア)も含め、我々は全員をいいコンディションで保ちたいと思っている」

 この場でジラルディ監督は後半戦から田中、ピネダ、サバシア、ノバ、イオバルディの5人制で回していく予定だった先発ローテーションを臨時で増員させるための処置として、28日(同29日)のレンジャーズ戦に中継ぎのウォーレンかカプアーノを先発させ、両者で3イニングをメドに継投させていくプランも口にした。

 チームは8月2日(同3日)まで13連戦の真っ最中。その後、8月4日(同5日)以降も58試合を残し、16連戦、13連戦、17連戦が控えており、今のうちから大事な終盤戦に向けて先発陣に疲労を蓄積させないようにする上でも〝暫定中5日登板〟の施行は賢明な策と言える。幸いチームが地区首位を快走していて、無理強いの必要もなく余裕がある現況であることも、こうした指揮官の決断を後押しさせたに違いない。

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