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上原・田澤は健闘も低迷続くレッドソックス 巻き返しに必要なのは最速男チャップマン?

上原浩治、田澤純一は奮闘もレッドソックスブルペン全体は弱体で、チームは低迷している。今後の巻き返しには、地上最速男チャップマンの獲得を目指すべきとの指摘もある。

2015/07/21

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上原・田沢以外のブルペン陣が課題

 レッドソックスの苦しい戦いが続いている。5月2日を最後に勝率は5割を切ったままで、6月9日以降は最下位から抜け出せないでいる。もっとも残り71試合(7月20日時点)で地区首位に7.5差は、苦しいことは事実だがまだ絶望的ではない。『SI.com』のファンサイト『ボソックス・インジェクション』は、上原浩治、田澤純一を擁するブルペンこそが、最大の補強ポイントだとしている。

 7月末のウエーバーを経由しないトレード期限を目前にして、レッドソックスが売り手に回るか買い手となるか注目される。ここに来て打線は好調だ。今後、補強に奔るとすればテコ入れすべきは投手陣だ。先発は悪くないが、今季好調のクレイ・バックホルツを7月に入って故障で欠いており、補強の動きがあるかもしれない。

 最大の弱点はブルペンだろう。トミー・レインとアレクシー・オガンドーはまずまずだが、クレイグ・ブレスロウは好調だった2013年の姿には程遠い。マット・バーンズは最近3Aポータケットに降格した。その中で、日本人コンビの上原浩治と田澤純一が踏ん張っている。

Closer Koji Uehara has been fantastic this year, looking like his 2013 self. Set up man Junichi Tazawa has been remarkably consistent as well. Other than that, the bullpen has been ranked among the worst in baseball.
守護神・上原浩治は今季も素晴らしい。まるで2013年のシーズンのようだ。セットアッパーの田澤純一もとても安定している。しかし、彼ら以外は、ブルペンは球界でも最悪の内容だ。

 レッドソックスブルペンの奪三振率は7.69で全球団中25位、防御率3.86は22位、WHIP1.32は23位だ。ここが最大のアキレス腱であることは間違いない。その中で、確かに上原も田澤もチームの低迷にもめげずに健闘している。しかし、上原が「(歴史的な大活躍だった)2013年のよう」とは言いすぎかもしれない。13年はWHIP(1イニングあたりの許した走者数)が0.57でK/BB(奪三振と与四球の比率)は11.22で、今季はそれぞれ0.89と6.33だ(それでも十分優れた値だが)。

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