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【小島克典の「通訳はみだし日記」】ロイヤルズ青木が手にする驚愕のプレーオフ・ボーナス

ベースボールチャンネルは、毎週火曜日に、横浜ベイスターズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・メッツの3球団で通訳として活躍した小島克典氏による書き下ろし連載「通訳はみ出し日記」をスタートしました。日米両球界で培った小島氏の経験をベースに、現地メディアの報道や知られざる業界の慣習を、独自の視点で軽やかに紹介していきます。連載2回目は「驚きのMLBプレーオフ・ボーナス分配法」についてです。

2014/10/07

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Division Series - Kansas City Royals v Los Angeles Angels of Anaheim - Game One

スタッフ陣を全員閉め出して、選手だけのミーティング

 ワイルドカード・ゲーム、地区シリーズ第1、2戦で、史上初となる延長戦3連勝を決めたロイヤルズ。勢いそのままに臨んだ地区シリーズ第3戦は、青木宣親の3打数3安打の活躍などもあり、今季最高勝率のエンジェルスを相手に3連勝。同じく3連勝したオリオールズとのリーグ優勝シリーズに勝ち名乗りを上げた。29年ぶりのプレーオフを戦う「ミラクル・ロイヤルズ」は、今プレーオフの主役となりそうだ。

 日本と違って雨天中止がほとんどないメジャーでは、10月のベースボール(October Baseball)はプレーオフを意味する。ワンプレーごとに一喜一憂する選手やファンの様子は、テレビで見ていてもゾクゾクする。

 そんなプレーオフの風物詩のひとつに、巨額の分配金がある。

 これまで生涯でたった一度だけ、どんな話をするのか皆目見当がつかないまま臨んだミーティングがあった。

 2002年のワイルドカードを獲得したジャイアンツ(当時のワイルドカードは各リーグ1球団だった)は、ブレーブスとの地区シリーズが始まる前、監督、コーチ、トレーナーのスタッフ陣を全員閉め出して、選手だけでミーティングを始めた。

「ダスティ(ベーカー監督)はフルシェアでいいか?」
「打撃、守備、ブルペン、メディカルの担当コーチもフルでいいな?」
「夏に移籍してきたケニー(ロフトン中堅手)は、悪いけどハーフシェアな」

 クラブハウスリーダーのJT・スノーらを中心に始まったそのミーティングは、MLBから分配されるプレーオフ・ボーナスを誰にどれだけシェアするかを決める、選手による民主的なミーティングだった。

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