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田中将大の乱調でヤンキース先発陣が苦境 フラッグディールでの補強は必至か?

田中将大の2試合連続の乱調もあり、ヤンキース先発陣は防御率が30球団中24位とチームの足を引っ張っている。田中の復調が期待できぬならトレードでのローテーションのテコ入れが必要だろう。

2015/06/30

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先発投手陣の不調が最大の原因

 今季の先発投手陣のパフォーマンスは、プレーオフ出場を逃した2013年(防御率4.08で18位)や2014年(同3.77で17位)より悪い。そのようなプアな先発陣をカバーするのは本塁打数が両リーグ2位の強力打線でも難しい。また、先発投手の平均投球回数は5.72でリーグワースト6位(28日試合前の時点)の状態ではブルペンにも負担が大きいと、サルフィーノ記者は指摘している。

 田中とピネダ以外では、オフに獲得した針の穴を通す制球力を誇るネイサン・イオバルディも期待度は高かったが、蓋を開けてみると防御率4.81と不振だ。

 先週のイアン・ノバの2014年のヒジの手術からの復帰は朗報だが、今後どの程度戦力として当てにできるかまだ不安要素が多い。34歳のCC・サバシアもかつての輝きはない。ブライアン・キャッシュマンGMも先発陣の防御率をリーグ平均の4.08レベルまで下げるには、外部からのエース獲得の必要性を感じているだろう。

 そして、サルフィーノ記者は獲得のターゲットとして、他球団もラブコールを送っている左腕を推している。

The obvious trade target: Philadelphia lefty Cole Hamels, who will cost a lot more than just top prospects given that he’s due $23.5 million annually through 2018.
トレードでの獲得ターゲットは明らかだ。それはフィリーズの左腕コール・ハメルズだ。しかし、彼を得るのはトッププロスペクトを交換に差し出すだけでなく、2018年まで残る各年2350万ドルの契約をも受け入れなければならない。

 現在31歳のハメルズは、球宴選出3回で過去7年中6度200回以上を投げている。今季もここまで低迷するフィリーズにあって、星は5勝6敗だが99回1/3を投げている。獲得できれば間違いなく大幅な戦力アップとなる。しかし、人的・金銭的に小さくない負担を受け入れてまでヤンキースが動くかどうかは、田中が復調するかどうかにもかかっているだろう。

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出典:”A struggle for Yankees rotation”@ The Wall Street Journal by Michael Salfino in Jun.28th 2015

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