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和田毅が肩の痛みで緊急降板 故障復帰後も乗り越えるべきもう1つの関門

初勝利を挙げたばかりのカブス和田毅が、肩の痛みを訴え降板した。故障が癒えても、ローテーション復帰を目指す和田には別の困難が待ち受けているかもしれない。

2015/06/25

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故障明けに先発ローテーションを再び取り戻せるか

 ウッドにせよ、ジャクソンにせよ、和田の先発スポットを継続的に脅かす相手ではないだろう。であれば、和田は体調が戻ればローテーションに確実に復帰できるかというと、必ずしもそうでもなさそうだ。地元紙『シカゴ・トリビューン』は、カブスが先発投手の補強に奔るだろうと報じている。

Although Wada expressed optimism that he could make his next start Saturday night against the Cardinals, President Theo Epstein made no secret of his mission to add starting pitching depth even before Wada left.
和田は、次回の登板予定である土曜日のカージナルス戦をスキップするほどではないと語っているが、セオ・エプスティーン球団社長は、そもそも和田の肩の故障が明らかになる前から、ローテーションテコ入れの必要性を明言していた。

「問題が表面化してからでは遅いんだ」と、エプスティーンは語る。カブスはこの試合の3回にはリードオフマンのデクスター・ファウラーも足首の痛みで失っている(故障者リストには入っていない)。このことも、補強モードを後押しするかもしれない。

“You have to think in advance and plan in advance and every team does that, and you have to cover your bullpen, position group, and try to add backup plans for everything. During the course of the season, sometimes you’re left short. We’re not hiding the ball. That’s one area (starting pitching) right now where we kind of have a short staff and need to address it before it becomes a problem.”
「先んじて考え、先んじて計画を練る、これはどの球団もやっていることだ。今のところ、ブルペンと野手陣が補強対象だ。そして、常にバックアッププランを持っていなければならない。シーズンの途中で往往にして戦力不足に陥るものだ。それをうやむやにする気はない。ある部分(先発投手陣)に人材不足で深刻な状況が懸念され、直ちに手を打つ必要がある」

 エプスティーンは同地区のライバルとのトレードにも応じるつもりである、としている。数年を掛けたチームの解体と若手の育成がそろそろ身を結び、1908年以来の世界一の期待が掛かる今季、カブスは7月末のウェーバーを経由しないトレードのデッドラインに向け、積極的な補強に動くかもしれない。故障が癒えた後も和田は正念場を迎えそうだ。

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出典:“Wada, Fowler exit series opener vs LA” @ MLB.com by Greg Garno in Jun. 22nd 2015
“Tsuyoshi Wada’s injury another dent in Cubs’ starting pitching depth” @ Chicago Tribune by Mark Gonzales in Jun. 22nd 2015

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