大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



尊敬しあう、2人のレジェンド イチロー「3000本はAロッドにとって素晴らしい数字」

通算2885安打のイチロー、そして通算2997安打のAロッドがともに3000本安打に近付いている。イチローが初めてマーリンズのユニフォームで迎えたヤンキースタジアムでの試合後、レジェンド2人はお互いへの尊敬を語っている。

2015/06/19

text By

photo

Getty Images



タイプの違う2人のレジェンド

 おそらく自身より先に3000本安打に到達するであろう元同僚に対してイチローは「それは彼にとって素晴らしい数字だと思う」とし、

“You don’t even have to explain how special that is. You can’t even compare the two of us. He’s a home run hitter. I’m a singles guy. Obviously, he’s still playing every day. I still look at myself as being really far away from that number, but he’s right there, so that’s amazing.”
「それがどれだけ特別なことかは説明する必要さえない。僕たち2人を比べることもできないだろう。彼はホームランバッター。自分はシングルヒッターだから。彼はいまだに毎日プレーしている。僕はまだその数字(3000本)には本当に遠くにいると自分自身では見ていますが、彼はすぐそこにいます、それは素晴らしいことです」

 確かに打者としてのイチローとAロッドのタイプは違う。イチローがこれまでに放った2885安打のうち2349安打がシングルヒットなのに対して、Aロッドの2997安打の4割強を占める1227本は長打だ。特に本塁打は666本、バリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースの3人に次ぐ歴代4位につけている。

 一方でイチローが41歳になっても維持する通算493盗塁の脚(Aロッドは323盗塁)、そして堅実な守備はAロッドが失って久しいものだ。

 41歳という年齢を感じさせず、与えられた役割を全うするイチロー、そして40歳の大台に近付きながらも、依然OPS.884と相手に恐怖を与える存在であり続けるAロッド。
 長年にわたって努力を続けついに3000本というマイルストーンを手にしようとしている2人のレジェンドは変わらぬ輝きを放っている。

ベースボールチャンネルのフェイスブックはこちら→
ベースボールチャンネルのツイッターはこちら→

出典:Bid for 3,000 only adds to Ichiro’s aura by Barry M. Bloom in MLB.com on Jun.17 2015

1 2